外観上のバリエーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:03 UTC 版)
ピクチャー・ディスク三層の真ん中(表面層は無色透明で音溝を刻む)にアーティストなどの画像を印刷したプレミアム品。採用例は少なく、山下達郎『クリスマス・イブ』の初期プレス盤や、田原俊彦の『騎士道』が代表的な事例。製造上での制約により使用される材質の重量も通常レコードよりもかなり重く、必然的に重量盤に分類される。そのため保存状態に応じては通常のレコードよりも反りを生じる可能性が高く、静電気を利用したレコードクリーナー装置で掃除を試みても盤面の重さで回転台が途中で止まってしまう欠点がある。また通常の黒色などに着色されたレコードよりS/N比で劣っている。レーザープレーヤーで再生出来ない。 カラー・ディスク通常版としては RCAレコードが1949年に発売を開始した初の45回転シングルシリーズがジャンル別に色分けされていた(その後コストの都合で黒に統一)。他には 1960年代の英コロムビア(HMV/現 : EMI)、日本では東芝音楽工業(現 : ユニバーサル ミュージックLLC)の半透明な赤いレコード(通称・赤盤)などが有名。東芝はエバークリーンレコードと呼び、帯電しにくい素材で、一般レコードと素材を区別するため赤盤とした。 カラー盤は初回限定版として売られるものが多い。 透明なものは裏面が透けるので曲の頭が分かりにくい。カーボンが入っていないためか音がビニール臭く感じる事もある。レーザープレーヤーで再生出来ない。多色のもの( 印刷ではなく素材に着色、中心から拡がった模様になる)もある。よくあるカラーのソノシートはこう呼ばない。 変型ディスク1982年日本公開の映画『ラ・ブーム』主題歌「愛のファンタジー」など、ハート型の意匠を持ったレコードも発売された。なお、同じような形のものが2002年に桑田佳祐の「白い恋人達」のアナログ盤でも採用されている。 海外盤には多種存在する。多くはシングル。真四角なソノシートは多く、特に変型とは言わない。 ボイスカードなど1970年代に、歌謡曲や音声を記録した8cm程度のソノシートをアイドル写真の台紙に貼り付け、ボイスカードなどと称した商品が売られていた。 その他マザー盤表面に音溝に影響のない浅さでレーザーで絵を描き、プレスされたレコード。 マルチグルーブ・カッティング・レコード(英語版) - 片面に2本以上の溝を記録し、再生する内容をランダムに行う。
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