外観・来歴
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「ダイマクション・カー」の記事における「外観・来歴」の解説
バックミンスター・フラーによるオリジナルのダイマクション・カーは、計3台が製作された。 1号車 1933年7月製作 - 車体突端部に1灯のヘッドライトを備え、ボディカラーは白をメインに飛行機や船のように車体下部のみを別色の暗色(詳しい色相は不明)とし、トップはキャンバス、フロントガラスには曲面ガラスを用いた。1933年10月18日にアメリカ合衆国特許庁に出願、1937年12月7日に、2,101,057番として特許が付与された。シカゴ万博での事故後に修復され、万博第一期終了後、水上飛行機の世界最速記録を築いたアルフォード・F・ウィリアムス(Alford F. Williams 通称「キャプテンAI」)が購入し、最終的には1943年にワシントンD.C.の米国商務省標準局のガレージにおいて焼失した。給油後にガスキャップをはめ忘れたために引火・炎上したとされる。 2号車 1934年1月製作 - イギリスの自動車愛好家の依頼により製作された。ヘッドライトは2灯が横並びに配置され、ボディカラーは光沢のある暗色、フロントガラスに平面ガラスを採用し、側面窓を増やすなど、1号車とは外観にも相違が見られる。 3号車 1934年製作 – 2号車に似るがハードトップとなり後方に「背びれ」状の換気口を備える。塗色はエメラルドグリーンをメインにトップのみを白とする。内装は青で強化メラミン樹脂「フォーマイカ」で製作された。シカゴ万国博覧会の第二期に出品された後、レオポルド・ストコフスキー夫妻が購入した。その後の9年間に何度も転売されて消息不明となる。 なお、設計者であるバックミンスター・フラー自身も2回の事故を起こしている(3台のうちいずれでかは不明)。
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