外観・機能面の変更点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 15:03 UTC 版)
「阪急5000系電車」の記事における「外観・機能面の変更点」の解説
前面は8000系と同様に貫通扉のガラスが下方に拡大され、種別標識灯と尾灯は8000系と同じ角型に変更、足掛けが大型化され垂直部にステンレスが貼られた。足掛けは施工の度に薄くなり、1本目の5010F、2本目の5008F、3本目の5006F以降とで異なっている。種別標識灯は白色のLEDを初採用し、視認性向上を図った。 塗装はツーハンドル車では初めて屋根肩部がアイボリーに塗り分けられ、先頭車にはスカートが設置された。前面の車両番号は、1本目の5010Fでは貫通扉に設置されたが、2本目の5008F以降は車掌台側の窓下に変更された。それに伴い同部分の種別灯・尾灯の位置が若干下げられた。先頭部のジャンパ栓は撤去されたが、連結器は自動連結器で変更はない。 編成は従来は M'c-T-M-Tc+M'c-T-M-Tc が基本であったが、組成変更により M'c-M-T-T-M-M'-T-Tc の貫通8両編成となった。編成中間の先頭車は運転台を撤去し、撤去部は1編成目の5010F、2編成目の5008Fまでは運転台撤去跡が残されたが、3編成目の5006F以降は完全な中間車に改造されている。編成中の2000系列は脱車され、代わりに5100系より付随車16両と付随車化した5130の計17両を5570形(当初は5580形)として編入、編成全車を空気ばね台車で統一した。5100系編入車と従来からの5000系では、屋根形状に差異が見られる。 冷房装置は従来の8,500kcal/h×4から10,500kcal/h×4に強化された。既存のRPU-2202(8,500kcal/h)に代わり、新冷媒と除湿機能を搭載したRPU-3018(10,500kcal/h)が設置されている。 パンタグラフはシングルアーム式(PT-7105)に換装された。5501・5503 - 5507は阪神・淡路大震災で破損したパンタグラフの代替品を捻出するため、既にシングルアーム式に換装されていた。 運転台は速度計をデジタル式に変更、表示灯もLED化された。運転台デスク部は5010Fでは黒色化されたが、5008F以降の編成では従来の色のままである。その他、電子警笛も追加されている。ブレーキは従来車同様のHSC-Dであるが、非常ブレーキが電気指令化された。なお、5002Fは神戸本線の新型ATS切り替えの都合で、リニューアル工事入場前に非常ブレーキの改造を受けていた。 最初に更新工事を受けた5010F、車両番号は貫通扉に表記 2007年に更新工事を受けた5000F、車両番号は車掌台側に表記 5061・5063の前面比較。足掛けの厚さや車両番号の位置が異なる。 運転台撤去車5560・5531の連結部。 屋根形状の違いによる車高の比較。(右が元5100系)
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