外国人文献に見る具体的な描写とは? わかりやすく解説

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外国人文献に見る具体的な描写

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 20:26 UTC 版)

両班」の記事における「外国人文献に見る具体的な描写」の解説

朝鮮災いのもとのひとつに、この両班つまり貴族という特権階級存在がある。両班はみずからの生活のために働いてならないものの、身内に生活を支えてもらうのは恥じはならず、妻がこっそりよその縫い物洗濯をして生活を支えている場合少なくない両班自分では何も持たない自分キセルですらである。両班学生書斎から学校へ行くのに自分の本すら持たない慣例上、この階級属する者は旅行をするとき、大勢お供をかき集められるだけかき集め引き連れていくことになっている本人従僕引かせた馬に乗るのであるが、伝統上、両班求められるのは究極無能さ加減である。従者たち近く住民脅して飼っているや卵を奪い、金を払わない。」 「当時はひとつの道に44人の地方行政官がおり、そのそれぞれに平均400人の部下がついていた。部下仕事もっぱら警察と税の取り立てで、その食事代だけをとってみても、ひとり月に2ドル、年に総額39万2,400ドルかかる。総員1万7,600人のこの大集団は『生活給』をもらわず究極的にくいものにされる以外なんの権利特典もない農民から独自に搾取』するのである。」 — イザベラ・バード『朝鮮紀行』朝鮮貴族階級は、世界でもっとも強力であり、もっとも傲慢である」 「朝鮮両班は、いたるところで、まるで支配者暴君のごとく振る舞っている。大両班は、金がなくなると、使者おくって商人農民を捕えさせる。その者が手際よく金をだせば釈放されるが、出さない場合は、両班の家に連行され投獄され食物あたえられず、両班要求する額を支払うまで鞭打たれる。両班なかでもっとも正直な人たちも、多かれ少なかれ自発的な借用の形で自分窃盗行為偽装するが、それに欺かれる者は誰もいない。なぜなら、両班たちが借用したものを返済したためしが、いまだかつてないからである。彼らが農民から田畑や家を買う時は、ほとんどの場合支払無し済ませてしまう。しかも、この強盗行為阻止できる守令は、一人もいない。」 「両班首尾よくなんらかの官職に就くことができると、彼はすべての親戚縁者、もっとも遠縁の者にさえ扶養義務を負う。彼が守令になったというだけで、この国の普遍的な風俗習慣によって、彼は一族全体扶養する義務を負う。もし、これに十分な誠意を示さなければ貪欲な者たちは、自ら金銭を得るために様々な手段を使う。ほとんどの場合守令留守のあいだに、彼の部下である徴税官いくばくかの金を要求する。もちろん、徴税官は、金庫には金が無いと主張する。」 「すると、彼を脅迫し手足縛り手首天井吊り下げて厳し拷問にかけ、ついには要求金額もぎとる。のちに守令がこの事件知っても、掠奪行為目をつむるだけである。官職に就く前は、彼自身もおそらく同様のことをしたであろうし、また、その地位失えば自分そのようにするはずだからである。」 — マリ・ニコル・アントン・ダブリュイ『朝鮮事情

※この「外国人文献に見る具体的な描写」の解説は、「両班」の解説の一部です。
「外国人文献に見る具体的な描写」を含む「両班」の記事については、「両班」の概要を参照ください。

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