壁建ち建物とは? わかりやすく解説

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壁建ち建物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/02 14:03 UTC 版)

壁建ち建物(かべだちたてもの[1]/かべたてたてもの[2])は、日本考古学における建物遺構の分類名の1つ。竪穴建物(竪穴住居とも[注釈 1])や掘立柱建物のように、太いを用いて屋根などの上屋部分を支えるのではなく、外側のそのもので上屋を支える構造の建物を指す[1]大壁建物(おおかべたてもの)と呼ばれることもある。


注釈

  1. ^ 「竪穴住居」という呼称が一般的だが、居住以外の目的に使われた遺構の事例が増えた事や、「礎石建物」や「掘立柱建物」などの他の建物用語との対応を考慮して、2010年代に入り文化庁は『発掘調査のてびき』で「竪穴建物」と呼称する方針を示している[3]
  2. ^ 佐原による原文[4]では「柱ち・壁ち」としているが、後述するように別の建築概念で「壁立」が存在するため、本項では文化庁発行『発掘調査のてびき』にならい「壁建」を用いる[1]
  3. ^ 壁式構造とも[5]
  4. ^ 壁に沿って建てられた柱材が外側から見える「真壁」と対比的に用いられる。

出典

  1. ^ a b c d e f 文化庁文化財部記念物課 2013, pp. 191–192.
  2. ^ a b 壱岐市立一支国博物館. “原の辻遺跡の整備のあゆみ”. 2023年10月1日閲覧。
  3. ^ 文化庁文化財部記念物課 2013, p. 131.
  4. ^ a b c d 佐原 2005, pp. 291–293.
  5. ^ 平井 & 桐敷 1998, p. 110.
  6. ^ 文化庁文化財部記念物課 2013, pp. 131–136.
  7. ^ NPO法人 守山弥生遺跡研究会. “国史跡 下之郷遺跡”. 2023年7月21日閲覧。
  8. ^ a b 長崎県埋蔵文化財センター 2016, pp. 205–216.
  9. ^ 佐原 2005, p. 291.
  10. ^ 滋賀報知新聞 (2010年2月18日). “渡来系集落の広がり示す 穴太遺跡で大壁造り建物”. 2023年7月21日閲覧。
  11. ^ 佐藤 1990, pp. 351–352.


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