基本的な応援方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 01:56 UTC 版)
団長あるいは応援指揮者(リーダー)と呼ばれる代表が号令をかけ、それに従って団員が大きな掛け声を挙げ、掛け声とともに、空手の型崩しのような動作をするスタイルが基本である。大学や高等学校の応援団には、母校の漢字(または校名をローマ字標記した時の頭のアルファベット。一例として、明治大学なら「Meiji」の“M”)を表す動きも取り入れられている。掛け声に使用されるフレーズとしては、以下のような言葉とともに、チーム名や選手名などを言うことが多い。 フレー(英・万歳:hurray、但し異説もある。エール (応援)参照) 勝つぞー ファイトー 押せ押せー カッセ(「かっ飛ばせ」の略) イッケーイケイケ 気合を入れろ この他に三三七拍子などを行ったり、校歌や応援歌(選手にちなんだオリジナルソングもある)を歌ったりして選手にエールを送る。応援の発声方法では腹式呼吸によるものが望ましいとして指導されることが多い。 以前は掛け声のフレーズに「(対戦相手)倒せ」が使われていたが、近年は相手に失礼であるとして、高校野球では使用されなくなった。 また振付とともに行なわれる演舞形式のものも多く、こういうタイプのものは一大学の学校歌であるにも関わらず周辺地域の間では民芸的な扱いとして名物となっているものもある(有名な伝統演舞参照)。 競技場における応援団員の応援方法では、大きく分けて、一般観戦客と同様に競技場側を向いて応援をする形式と、観客席側を向いて一般客の応援行動を鼓舞・リードする形式に分かれる。後者のタイプの場合、一般客側を向いている団員に応援の移り変わりの指示を行き渡らせる役目を担う、応援団用語で「鏡」と呼ばれる要員を配置する場合もある。 社会人野球・都市対抗野球大会や日本プロサッカーリーグ(一部)、あるいは高校生の全国規模の著名なスポーツ大会(全国高等学校総合体育大会、高校サッカー、春の高校バレー、高校野球など)では、応援席で郷土芸能を取り入れたり、本拠地にゆかりのある民謡や盆踊りをアレンジしたもの(例・川崎市のチーム=東芝硬式野球部や川崎フロンターレの「川崎踊り」、栃木SCや日光アイスバックスの「栃木県民の歌」、松本山雅FCの「信濃の国」など)、また広島県に本拠地を置くチーム(日本プロ野球・広島東洋カープやJリーグ・サンフレッチェ広島、その他アマチュアクラブ多数)がしゃもじを使うなど、郷土色のある応援を繰り広げる例がある。 人文字を使った応援(コレオグラフィーとも呼ばれる)もある。代表格としてPL学園高等学校野球部での甲子園大会での応援、Jリーグ一部クラブのゴール裏サポーター席での応援などである。
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