城跡の歴史と現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 08:25 UTC 版)
菊之城(菊池古城) - 周囲を水田に囲まれた低地にあり、方形に造成された平坦面とその周囲に巡る堀跡が残る。延久年間(1069年 - 1074年)に菊地則隆によって築かれたとされ、城跡というよりも菊池氏初期の館跡の可能性が高い。 住所:熊本県菊池市北宮196-8 古池城 - 比高25mの丘陵地に位置し、丘陵の先鎧部に直径約10m、高さ約1.2mの高台の過櫛が確認できる。菊池氏庶流の出田氏歴代の居城とされる。後に城親賢、城親冬が在城したとも言われる。 住所:熊本県菊池市出田702 城林城 - 標高約140mの山地に位置しており、城の中心部に三日月状の平坦な曲輪があり、その中央部に直径5m程度の塚と呼ばれる盛り上がりが存在する。その東側には内堀、外堀が確認できる。菊池氏庶流の城氏の居城。 住所:熊本県菊池市木庭 戸崎城 - 標高約100mの山間部に構築されており、遺構が2か所で確認できる。城跡の中心部に直径約12m程度の円形の高台があり、その周辺部に同心円状に広がる曲輪が確認できる。ここから北へ約50mの地点にも帯曲輪状の平坦地と土塁、空堀が残る。 住所:熊本県菊池市藤田1188 茂藤里城(元居城) - 比高差約6mの小山に築城され、平坦地、堀切状の地形が残る。菊池隆定の子、伊倉定直が築城したとされる。 住所:熊本県菊池市重味313 市成城(奥山城) - 標高約640mの山地にあるが、現状において遺構は確認できていない。かなり早い時期に廃城となったか。 住所:熊本県菊池市原(菊池渓谷近く) 黄金塚城 - 菊池市内から二重峠に向かう豊後街道の山越え道に沿った標高約223mの山頂部に造られている。城内最高所に帯状の平坦地があり、平坦地の東側端部に堀切が残っている。平坦地の北側にも土塁状の盛り上がりが残存している。 住所:熊本県菊池市四町分1611 葛原城 - 周囲を深い谷に囲まれた標高259mの栗山に築城され、城の東側鞍部以外は開墾のため旧状を留めていない。菊池氏家臣市野瀬氏の居城。 住所:熊本県菊池市市野瀬 染土城(鷹取城) - 標高約242mの丘陵上に位置し。中城の中央部に高台となった平坦部分があり、その周囲に曲輪が存在する。菊池氏家臣原田氏の居城で、征西大将軍であった良成親王が在城したともされる。 住所:熊本県菊池市龍門 五社尾城 - 標高約319mの山にあり、尾根を3筋の堀切で断ち切り、4つの曲輪としている。近くに菊池武朝の墓所がある。 住所:熊本県菊池市雪野 虎口城 - 山鹿市菊鹿町との境にある標高約679mの山頂部分に曲輪が存在する。 住所:熊本県菊池市龍門 掛幕城 - 標高が約410mの山地にあり、城の北側に堀切が残っている。菊池氏家臣の柏氏の居城とされる。 住所:熊本県菊池市原掛幕4494-3 穴の城 - 現状では城の遺構が確認できず、東側に城野の小字が残る場所がある。 住所: 神尾城(水次城) - 菊池持朝が勧請したとされる阿蘇三社宮の境内が城跡で、古墳の墳丘を用いて築城されたと推測される。現状は畑や宅地となっており、痕跡は認められない。菊池氏家臣水次氏の居城とされる。 住所:熊本県菊池市七城町水次1256 台城(水島城) - 内田川東岸の台地の端に築かれた城であるが、遺構は残っていない。地理的にも歴史的にも重要な地で、少弐冬資が今川了俊によって暗殺された「水島の変」の舞台でもある。(うてなじょう)と読む。 住所:熊本県菊池市七城町台 増永城 - 迫間川南川の平地に存在し、土塁の一部が残っている。城ではなく館であった可能性が高い。菊池則隆の子、西郷政隆によって築城されたとされ、西郷隆盛等を輩出した西郷氏発祥の地である。 住所:熊本県菊池市七城町砂田2549 亀尾城(板井城) - 菊池川南岸の丘陵地に築城された。曲輪。土塁、堀があり、現在は整備・復元されている。相良氏庶流の板井氏の居城で、後に菊池氏家臣関部氏の居城となった。 住所:熊本県菊池市亀尾北畑2678-1 打越城 - 元々は別の地にあったが、 天授5年/永和5年・康暦元年(1379年)の板井原の戦いで落城した後に移転したと推測される。林原隆益が築き、林原氏歴代の居城となった。 住所:熊本県菊池市七城町蘇崎335 正光寺城 - 迫間川と菊池川が合流する地点から少し離れた場所に存在するが、宅地や農地造成で遺構が破壊されて残っていない。菊池能隆の子、加恵隆時が築いたとされる。 住所:熊本県菊池市七城町加恵162 馬渡城 - 菊池川南岸の微高地にあり、蛇塚古墳と呼ばれる前方後円墳を利用して築かれた。林原氏一族の蛇塚定家が築いた城で、蛇塚氏歴代の居城となった。 住所:熊本県菊池市七城町亀尾
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