国際連合の動向とは? わかりやすく解説

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国際連合の動向

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 00:14 UTC 版)

ルワンダ虐殺」の記事における「国際連合の動向」の解説

1994年1月11日カナダ出身国際連合ルワンダ支援団 (UNAMIR) の司令官ロメオ・ダレール少将は、匿名密告者から受けた4箇所大きな武器貯蔵庫ツチ絶滅目的としたフツ計画に関して国連事務総長とモーリス・バリル少将ファックス送信した。ダレール少将からの連絡では、密告者数日前インテラハムウェ訓練担当した組織トップレベル指導者であることが記されていたほか、およそ以下のような内容含まれていた。 軍事訓練目的インテラハムウェ自衛ではなくキガリ駐屯するルワンダ愛国戦線大隊国際連合ルワンダ支援団ベルギー軍武力刺激することである。 インテラハムウェ筋書きでは、ベルギー兵とルワンダ愛国戦線ルワンダから撤退させるつもりである。 戦闘によってベルギー兵数人を殺害すれば、人数武装的平和維持軍の要となっているベルギー軍全体撤退する考えている。 ベルギー軍撤退後に、ツチ排撃されるだろう。 インテラハムウェの兵1700人が政府軍キャンプ訓練受けている。 これまでは、マチェーテ山刀,マシェット,マチェテ)やマス多数の釘を打ち付けた棍棒)といった伝統的な武器主流であったが、AK-47などの銃火器民兵組織の間で普及しつつある。 密告者自身やその同僚キガリに住む全てのツチリスト化するように命じられた。その目的ツチ絶滅である可能性があり、例えば我々の部隊であれば1000人のツチ20分間殺害することが可能である。 ハビャリマナ大統領過激派統制し切れていないのではないだろうか。 密告者ルワンダ愛国戦線敵対しているが、罪のない国民殺害することには反対である。 ダレール少将は、国際連合ルワンダ支援団部隊による武器貯蔵場所を制圧する緊急の計画立案し、この計画平和維持軍目的適うのである考えて国連持ちかけた。しかし、翌日国連平和維持活動局本部から送られ回答では「武器庫制圧計画は、国連安保理決議第872号にて国際連合ルワンダ支援団付与され権限越えるものである」として、ダレール少将計画却下された。ダレール少将計画却下したのは、当時国連平維持活動局のPKO担当国連事務次長であり、後に国際連合事務総長となるコフィー・アナンであった。なお、国連はダレールの計画却下した代わりとして、ハビャリマナ大統領に対してアルーシャ協定違反可能性指摘する通知行い、この問題に関する対策回答求めたが、それ以降密告者からの連絡二度となかったという。後に、この1月11日電報は、ジェノサイド以前国連利用可能であった情報どのようなものであったかを議論する上で重要な役割果たした翌月2月21日には、過激派フツにより社会民主党出身のフェリシアン・ガタバジ(英語版公共建設大臣暗殺され、さらにその翌日には報復として共和国防衛同盟のマルタン・ブギャナ (Martin Bucyana) が殺害されたが、国際連合ルワンダ支援団国連本部から殺人事件調査する許可得られず、対応できなかった。 1994年4月6日、ミルコリンヌ自由ラジオ・テレビジョンは、ベルギー平和維持軍ルワンダ大統領搭乗する航空機撃墜、あるいは撃墜援助したとする非難行った。この報道が後にルワンダ軍の兵士によりベルギー平和維持軍10人が殺害される結果に結びついた。 国際連合から国際連合ルワンダ支援団下されたマンデート任務)では、ジェノサイドの罪犯している状態でない限りは、国内政治への介入いかなる国の場合でも禁じられていた。カナダガーナオランダは、ダレール少将指揮の下、国連からの任務首尾一貫して提供したが、国連安全保障理事会から事態介入に必要となる適切なマンデート得られなかった。

※この「国際連合の動向」の解説は、「ルワンダ虐殺」の解説の一部です。
「国際連合の動向」を含む「ルワンダ虐殺」の記事については、「ルワンダ虐殺」の概要を参照ください。

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