国鉄特急色へ復帰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 06:02 UTC 版)
「国鉄EF65形電気機関車」の記事における「国鉄特急色へ復帰」の解説
「国鉄EF64形電気機関車#国鉄色へ復帰」も参照 JR貨物所属のEF65 2000番台は、2016年までに更新工事施工機のみの稼動となったため、2016年4月にかつての塗色であった国鉄特急色に復帰するようにした。 復帰第一号は貨物2色更新色であった2139号機で、同年5月の大宮車両所での一般公開時に「EF65 2139 国鉄色復活 大宮車両所 新鶴見機関区」のヘッドマークを取り付けて展示された。同機は、JRマークが貼り付けられておらず、また、2000番台への改番時は赤プレート・金文字であったナンバープレートが赤プレート・銀文字になるなどより国鉄時代に近づけている。なお、本格的に国鉄特急色化が始まったのは、2017年10月出場の2065号機からで、これは本節の冒頭で述べたように未更新機と区別する必要がなくなったためと、更新機の塗装が国鉄特急色に比べ配色が多いため作業工程が煩雑となり、日数が増え塗料代もかさむため、これらの問題の解消及び削減を目的として同塗装に復帰させたとされている。 また、2139・2065号機は、国鉄時代と同じフタル酸エナメル系塗料を使用していたが、フタル酸塗料は耐用年数が4年程度で、2~3年過ぎると色合いが変わることと、民営化直後から採用され、EF200形以降の新製機や更新機で使用されていた、耐候性に優れた「ハイテントップ」と呼ばれるアクリルシリコン樹脂系塗料が製造中止になったため、2018年2月出場の2066号機以降から使用塗料を変更し、「Vトップ」(正式名称:Vトップ車輌用イノーバNクリーン)と呼ばれるアクリルウレタン樹脂系塗料が採用され、同機以降はこの塗料を使用している。さらに、2065号機以降に国鉄特急色化された同形機は側面ナンバープレート上にJRマークが付き、屋根上のモニターが黒塗装となっている。 施工当初全般検査を受ける同形機全てを国鉄特急色に復帰する予定であったが、2022年3月の2085号機の出場をもって、本形式の全般検査を終了したため、国鉄特急色復帰施工機は計22機に留まり、2139号機と2065号機の間に全般検査を受けて貨物更新色で出場した2117(2016年7月出場)・2050(2016年11月出場)・2127(2017年2月出場、塗色は広島更新色)・2057(2017年6月出場)・2060(2017年8月出場)・2063号機(2017年9月出場)を含む10機は、同塗色に復帰しない。 国鉄特急色の復帰施工機は、次のとおりである。 2065 - 2068・2070・2074・2080・2081・2083 - 2092・2096・2097・2101・2139号機
※この「国鉄特急色へ復帰」の解説は、「国鉄EF65形電気機関車」の解説の一部です。
「国鉄特急色へ復帰」を含む「国鉄EF65形電気機関車」の記事については、「国鉄EF65形電気機関車」の概要を参照ください。
- 国鉄特急色へ復帰のページへのリンク