商品化とシリーズ展開(JUDE時代)
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「astah*」の記事における「商品化とシリーズ展開(JUDE時代)」の解説
2004年11月からの商品化に際し、既にフリーウェアとして全世界に認知されている事に配慮して、「Jude」は大文字表記の「JUDE」に改名された。「Jude」には一般人物の人名としての意味以外での、民族的・宗教的中立性の問題が指摘されていたからである。これについては、特にドイツ語で「ユダヤ人」を意味する事が大きい。この事は商品化の際のユーザーへの告知の中で、「欧米文化圏への配慮」という表現で述べられた。 またこの時に、日本製である事を象徴する「松竹梅」によるメジャーバージョン表記が廃止されたため、「Jude松」は開発コードとしてのみ存在し、世に出る事は無かった。この事は、JUDE/Professionalの販売開始時の平鍋による挨拶文の中で「Jude松」を待望していたユーザーたちに公表された。また、「Jude竹1.3」は、JUDE/Community1.4へとバージョンアップされ、改良と無償配布が続けられる事になった。 2006年2月、JUDE開発事業が株式会社豆蔵と永和システムマネジメントからの出資を受けた株式会社チェンジビジョンに移管され、平鍋は永和システムマネジメントの取締役を兼任しながらチェンジビジョンの代表取締役に就任した。JUDEシリーズは、豆蔵から移管されたTRICHORDと共に、チェンジビジョンの見える化支援事業の柱として位置づけられる事になった。 2006年6月、ラインナップの見直しにより、JUDE/Enterpriseの機能がJUDE/Professionalに統合された。また、JUDE/ProfessionalによるUML2.0への一部対応が始まった。 2006年9月、日本版SOX法に対応する為の内部統制文書作成支援ツールとしてJUDE/Bizが発売された。 日本情報産業新聞が2007年1月15日に報じた処によると、NTTデータは、同社内の標準ソフトウェア開発ツールとしてJUDEを採用した。 JUDEシリーズには、「Jude竹」を継承した無償配布版の"JUDE/Community"、機能強化版である"JUDE/Professional"、JUDE/ProfessionalのデータをWebで共有するための"JUDE/Share"、マインドマップエディタである"JUDE/Think!"、内部統制サポートツール"JUDE/Biz"が存在した。純粋なUMLエディタは無償配布版のJUDE/Communityのみだった。 また、JUDE/Think!とJUDE/Bizは日本国内版のみが販売された。 2007年2月22日、チェンジビジョンは同年2月28日にER図 (実体関連図) をサポートしたJUDE/Professional 3.2を発売する事をプレスリリースにて発表した。その際、平鍋は、JUDE/Professionalを、UMLモデリングツールから、より幅広くシステム開発現場のニーズを満たすツールへと発展させていく方針である旨を述べた。 2007年5月24日、JUDE/Professionalのバージョンが5.0となり、フローチャートに対応する。 2007年10月2日、JUDE/Professionalのバージョンが5.1となり、CRUDに対応する。 2008年1月31日、JUDE/Professionalのバージョンが5.2となり、データフロー図に対応する。 2008年1月31日、JUDE/Communityのバージョンが5.2となり、テンプレートクラスなどに対応する。 2008年10月27日、JUDE/ProfessionalとJUDE/Communityのバージョンがそれぞれ5.4になる。JUDE/CommunityにもUML2.0の一部対応が反映される。 2008年11月5日、「JUDEで学ぶシステムデザイン」(翔泳社刊 著者:細谷泰夫 監修:株式会社チェンジビジョン)が発行される。 2009年8月11日、JUDE/ProfessionalとJUDE/Communityのバージョンがそれぞれ5.5.1になる。 2009年8月28日、JUDE/ProfessionalとJUDE/Communityのバージョンがそれぞれ5.5.2になる。これがJUDEとしては最後のバージョンとなった。
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