商品化に関する逸話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 08:40 UTC 版)
現実の世界では、当初Sガンダムの変形キットの具現化は困難ないし不可能とされていた。『ガンダム・センチネル』本編でも変形プロップは製作されず(変形シーンは特撮で処理された)、当時発売されたSガンダムのキットもすべて非変形となっていた。その後プロモデラーによるフルスクラッチモデルで完全変形を実現したものがいくつかあったものの、一般ユーザーが手に取れる形での完全変形モデルの登場は無かった。 その後、マスターグレード(以下MG)において、2001年にセンチネルからFAZZとΖプラスが商品化。そして、2002年に完全変形を実現したMG SガンダムとMG Ex-Sガンダムが発売された。長らく不可能と思われたSガンダムの完全変形キットの登場であるとともに、一般ユーザーでも制作できる完全変形キットでもあった(ただし各部のクリアランスの設定が絶妙であり、塗装を行うにはあらかじめ塗膜厚さ分のクリアランス加工が必要となる)。Sガンダムは設定上通常のMSの2倍以上のフレーム数を持つとされているが、キットにおいてもそのパーツ数は通常のMGの倍以上でパーフェクトグレード(以下PG)に近いものを持っている。Ex-Sガンダムのパッケージ自体も、PG級のサイズである。 なお、2000年に登場したHGUC版では強度の都合で変形機構を組み込めなかったため非変形である。その代わりSガンダムには同スケールのGコアが付属するほか、GアタッカーがEXモデルのラインナップに加わっている。 ディープ・ストライカーについては、GUNDAM FIX FIGURATIONで商品化されたが、人気のある機体でありながらもその巨大さと複雑なパーツ構成ゆえにプラモデル化はされなかった。しかし2018年3月、MG200作記念としてプラモデルが発売。パーツ数・価格・パッケージサイズともにMGでは過去最大であり、PG並みとなっている。 2019年4月には、2003年版のMGキットにディープストライカーでの新規パーツなどを追加したリニューアル版が発売された。ランナーは49枚、Sガンダム用とEx-Sガンダム用が全て入っており、どちらかを選択して組み立てる仕様となっている。
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