各種産業との関連性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 06:48 UTC 版)
「第3世代光ディスク」の記事における「各種産業との関連性」の解説
映画の興行収入およびDVDの売上シェアではBlu-ray Disc陣営が7,8割を占めていたのに対し、HD DVD陣営は3割程度であった(いずれの数値も両規格支持の企業を含む)。2008年6月以降はワーナーがBD独占となるためHD DVD陣営は2割程度となる。 日本国内では単体プレーヤーよりもレコーダーの市場が大きいため、第3世代光ディスクのシェアにも大きな影響を与えていた。DVDレコーダーの大手メーカーのうちHD DVD支持は東芝のみであった。この為、HD DVDレコーダーを第3世代光ディスクレコーダーコーナーから外し、従来型DVDレコーダーのコーナーで販売する家電量販店も見られた。 大画面薄型テレビにおいてもBD陣営が圧倒的な割合を占めていた。特に日本ではテレビ・レコーダー間のリンク機能(ビエラリンク・AQUOSファミリンクなど)の人気が高くDVDレコーダーの売上にも影響を及ぼしており、第3世代光ディスクレコーダーのシェア争いにも影響を与えていた。 家庭用ゲーム機においては、BDドライブを標準搭載するプレイステーション3に対抗してか、マイクロソフトのXbox 360がHD DVD対応周辺機器を発売した。PS3はBDフォーマットの強力な牽引役となっているが、Xbox 360は標準搭載でないため売上30万台程度と言われ(また一部再生できない不具合があった)、影響力はあまり大きくなかった。2007年6月時点で米国内においてPS3が約140万台(BDプレーヤー全体の約93%)、Xbox 360用HD DVDプレーヤーが約15万台(HD DVDプレーヤー全体の約50%)を売り上げたというデータも存在する。 パーソナルコンピュータにおいては東芝がHD DVDを、BDドライブは初期搭載機種やBTO等でDELL・NEC・富士通・エプソンダイレクト・ソニー等で採用されている。マイクロソフトはWindows Vistaの発売以前に同OSでHD DVDを優先的にサポートすると表明していたが、その姿勢はトーンダウンしたようである。両フォーマットの物理構造以外の差は少ないこと、再生・書き込みアプリケーションがOSとは別に必要なこともあり、実際にVistaで利用する上でBDが不利になることはない。 NECは本来HD DVD陣営だが、書き換え型メディアの規格策定の遅れによりBDドライブを先に搭載していた。その後BD/HD DVDコンボドライブを搭載したが、記録型HD DVDには対応していない。 東芝は一時、近い内東芝製全ノートPCにHD DVDドライブを搭載すると公言していたが、実現の目処すら立たない内に事業が終結する。
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