各種生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/04 12:43 UTC 版)
もともと脊椎動物のデータ解析によって見つかった共通配列であるが、それ以外の生物でも類似の解析が行われ、広い範囲の真核生物で同様の共通配列が見出されている。以下にその例を挙げるが、なかでも-3位のプリン塩基(特にアデニン)は非常に保存性が高い。 各種生物におけるKozak様配列生物群門共通配列脊椎動物 gccRccATGG ショウジョウバエ(Drosophila spp.) 節足動物門 cAAaATG 出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae) 子嚢菌門 aAaAaAATGTCt キイロタマホコリカビ(Dictyostelium discoideum) アメーバ動物門 aaaAAAATGRna 繊毛虫 nTaAAAATGRct マラリア原虫(Plasmodium spp.) アピコンプレックス門 taaAAAATGAan トキソプラズマ(Toxoplasma gondii) アピコンプレックス門 gncAaaATGg トリパノソーマ科 ユーグレノゾア門 nnnAnnATGnC 陸上植物 AACAATGGC ただし、共通配列への一致とタンパク質の量との相関は、哺乳類ほどはっきりした関係は見られない。出芽酵母を使った実験では、遺伝子によってはタンパク質量が10倍以上も変化する場合もあったが、一貫した特徴とは呼べないようである。
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