参加する作家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/01 06:20 UTC 版)
「西宮市立武庫川すずかけ作業所」の記事における「参加する作家」の解説
富塚純光 富塚 純光(とみづか よしみつ、1958年 - )は、兵庫県西宮市生まれ、兵庫県在住。青年生活訓練学級を卒業後、会社勤務。自らの過去を題材にして、そこに作り話を綯交ぜにした絵物語を描いている。普段から現在や過去、自分の経験したあらゆることをメモにし、それを題材にしてすずかけ絵画クラブにて大きな紙(英字新聞『ジャパンタイムズ』)に改めて描きなおすという工程で絵画制作を行っている。絵と絵の隙間にはその隙間を嫌うように墨で書かれた文字でびっしりと埋め尽くされ、書いた本人も解読できないほどだと言う。当初は事実のみを元に絵画を作っていたが、2002年頃からだんだんとフィクションを織り込む手法を取り入れるようになり(第一作品『青い山脈物語』)、その後完全に創作話のみの作品も生まれている。作品は2008年から2009年にかけて開催されたスイスのアール・ブリュット・コレクションにおける「JAPON」展に出品され、その後同コレクションに収蔵された。 舛次崇 舛次 崇(しゅうじ たかし、1974年 - )は、兵庫県生まれ、兵庫県在住。ダウン症患者で、、養護学校卒業後、1992年からすずかけ作業所に入所後はミシン縫製の仕事の傍らすずかけ絵画クラブに参加している。当初はクレパスで、自らの贔屓球団である阪神タイガースのホーム球場である阪神甲子園球場のスコアボードや力士を題材にした絵ばかりを描いてきた。そこから2年後、たまたま近くにあった枯れた植木鉢を題材にした作品を描き始めてから、主に静物画を描いている。画面構成にとらわれず水彩紙やボール紙に下書きなしに描き始め、紙の端まで行くと絵も唐突に終るという描き方である。描画手法も独特で、まずパステルで大きく塊を描き、そこに消しゴムをかけて対象の輪郭になるように削り取っていく。作品は2008年から2009年にかけて開催されたスイスのアール・ブリュット・コレクションにおける「JAPON」展に出品されそのメインポスターを飾り、その後同コレクションに収蔵された。
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