原書のあらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 15:15 UTC 版)
「三つのオレンジへの恋」の記事における「原書のあらすじ」の解説
ハートの王は極度のうつ病にかかった王子のことで悩んでいる。家臣のパンタローネは王子を笑うことによって治すために道化師トルファルディーノを呼び寄せることを提案する。王子の病気が治ると王位をとることができなくなってしまう姪のクラリーチェと大臣のレアンドロはこの計画に反対する。レアンドロは魔女モルガーナに相談する。そして、宴会の日が来るがトルファルディーノは王子を笑わせることが出来ない。ところが王子は邪悪な魔女ファタ・モルガーナが転んだのを見て笑い、怒ったモルガーナに三つのオレンジに恋をするという呪いをかけられてしまう。王子はトルファルディーノをつれて三つのオレンジがあるクレオンタの城へ旅に出る。 砂漠では王子の味方の魔法使いのチェリオが悪魔ファルファレッロからモルガーナの呪いについて聞き出す。二人がクレオンタの城の近くにたどり着いたときにチェリオが現れ、数々の危険が待っていることを伝える。それは、錆だらけになった門、おなかをすかせた犬、湿気で腐りかけたスープ、箒がないために炉を乳房で掃いているパン焼き女だとチェリオが言う。そして、それぞれの危険を回避するための道具を二人に与え、オレンジを手に入れたらすぐに逃げること、泉の近くに行くまではオレンジを切ってはいけないと忠告する。 王宮についた二人はチェリオの指示通りにしてオレンジを城から持ち出すことに成功する。しかし、帰る道の途中でオレンジはどんどん大きくなっていき、トルファルディーノは喉が渇いてしまう。王子が寝ている隙に二個のオレンジを切るとそれぞれから王女が出くるが、水を求めながら喉の渇きを訴えて死んでしまう。王子が目覚めて湖の近くまで行って最後のオレンジを切ると中からニネッタ王女が現れ、水を求める。王女と王子は相思相愛となり、結婚を誓う。王女の服がみすぼらしかったので王子は着替えを取りに王女を残して王宮に戻る。王女が待っているときに、モルガーナが使わした黒人女スメラルディーナが王女を鳩に変えてしまう。王子が王と家臣を連れて帰ってくるとスメラルディーナが王子と結婚することになっていると主張する。王は約束は守るべきだといって、王子はしぶしぶ承諾する。 王宮ではチェリオとモルガーナが戦うが決着がつかない。台所でトルファルディーノが料理をしていると窓辺に鳩が来てトルファルディーノに話しかけ、彼は眠り込んでしまい、料理を三回も焦がしてしまう。王が料理はまだかと怒っていると、パンタローネがくる。トルファルディーノとパンタローネは鳩を捕まえ、刺さった針を抜くと鳩はニネッタ王女にもどる。ニネッタは今までの経緯をみんなに説明し、王はスメラルディーナを火あぶりの刑に処することを命じる。チェリオが現れてレアンドロやクラリーチェの陰謀を暴き、彼らは国外追放される。王子と王女は結ばれる。
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