原子力・核問題への対応とは? わかりやすく解説

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原子力・核問題への対応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 14:24 UTC 版)

大平正芳」の記事における「原子力・核問題への対応」の解説

また、主として外相時代日米核持ち込み問題において、当事者としてアメリカとの核密約取り交わし関わる外相時代にはキューバ危機煽り在日米軍自衛隊臨戦態勢取っており、原子力関連問題多かった1963年昭和38年1月にはエドウィン・ライシャワー駐日大使通じて原子力潜水艦寄港申し出でがあり、世間でも議論の的となった。この件については1年8か月かけて日米技術的な照会や、原子力委員会での審議重ねた閣議承認されたが、大平秘書官務めた森田一によれば実際に1963年昭和38年4月ライシャワーから密約存在伝えられ苦悩していたと言う。 なお、核密約の方は大平また、公にその存在公表することはなかったが、自民党機関誌政策月報』にて原子力関係の問題について語っている。その中で社会党取っていた原子力技術全般への反対姿勢アレルギー感情的に煽っている旨批判している他、原子力に対して認識として次のように述べている。 大平 (注:寄港申し出が)非常にショッキングなできごとのように取り上げられたので、わたし自身多少驚いたでございます。しかし、民主主義政治においては、われわれ政治をやる者がこう思うからというだけではいけないので、やはり国民全体理解し、それに協力するという雰囲気ができ、それで政策実行移されることが望ましいし、またそうすべきでございます。(中略)その論議事実踏まえた上で公正に行われるべきだと思います大平 核兵器とか言いますと、一般の受ける印象は非常に悪魔のようにつよい。(中略核兵器と言う、みんなが悪魔みたいにみているものの持っている戦争抑止力というものに依存しておるということだから、これを一がいに平和の敵であるというような考え方は、非常に危険な考え方になるのではないだろうか。大平 日本は一番、パブリックリレーション(広報相互理解)の面で弱いですね。大平 今日原子力潜水艦安全性というようなことから、今度議論焦点最近はサブロック移ってたようだけれども(中略事態進みまして、こういったものの寄港問題新しく出てくれば、それは事前協議新し問題として出てくるわけでございまして、いまの問題に関する限りは全然関係のない論議じゃないかこういう論議反対論論調集中してきたということは逆に見れば本体のほうにあまり問題なくなっているのではないかという感じがするのですね。 — 大平正芳 西脇安原子力潜水艦寄港問題を語る 対談」『政策月報1964年9月 寄港承認直後にも、サブロック問題絡んで当時取り交わし済みだった核密約再確認行ったことが、21世紀に入ってから報じられている。小泉純也防衛庁長官新任閣僚が同ミサイル配備事前協議対象となると指摘したため、米側が危機感募らせていたからだった。

※この「原子力・核問題への対応」の解説は、「大平正芳」の解説の一部です。
「原子力・核問題への対応」を含む「大平正芳」の記事については、「大平正芳」の概要を参照ください。

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