卒業式の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 08:27 UTC 版)
以下は基本例であり、実際の形式等については学校によって異なる。 1.卒業生入場 学級担任教諭が卒業生を先導する。その際、吹奏楽部による演奏やBGM(「威風堂々」など)をバックに入場する。小中学校では1クラスずつ男女で2列を成して入場することが多いが、主に高等学校では学級担任の手によって証書授与を受けることも多いため、2クラス同時に1列ずつ成して入場することもある。 なお、大学等の高等教育機関(以下「大学等」)では式次第としては行なわれない(後述の「卒業生退場」も同様)。 2.開式の辞(開式の言葉) 司会者により開式宣言が行なわれる。 3.国歌斉唱(国歌演奏) 君が代。 大学等ではこれに代えて式歌斉唱(大学独自の歌であり、後述の卒業歌とは別物)が行なわれる場合もある。 一部の公立学校では市歌も斉唱される。 なお宗教系の学校では歌われないことが多く、特にミッションスクールでは聖歌が何曲か歌われたりする。 4.学事報告 来賓として招待した学校教育関係者(教育委員会など)への業務報告を行なう。これは、一年間の職員の体制、各学年の入学・進級の実績などを報告するもので、主に公立小学校で行なわれることが多い。 5.卒業証書授与 卒業証書授与は校長(幼稚園・保育園の場合は園長、大学の場合は学長・総長。以下まとめて「校長等」と称する)によって行なわれる。校長等の脇には教頭や卒業生の学年主任、幼稚園・保育園などの場合は担任教員などの教員がつく。 なお授与の際、教員は卒業生にねぎらいの言葉を掛ける場合もある。ただし、学年の規模や校風による。 6.式辞(「学校長式辞」など) 校長等により行なわれる。「告辞」と称する場合もある。また私立学校においては、学校法人理事長による式辞も行なわれる。 7.来賓祝辞 教育関係者など、列席の来賓により行なわれる。 都道府県立高等学校の場合は知事祝辞が必ずあるが、年度末で定例議会開会中であり、また知事が全ての高校へ出席するのは時間的に不可能のため、副知事が出席代読する例が非常に多い。 8.来賓紹介 上記の者を含む、列席の来賓を紹介する。 9.祝電披露 上記以外の者からの祝電を発表する。 10.記念品贈呈 卒業生が母校に遺す記念品の紹介。 11.送辞・答辞/卒業の言葉 基本的に、「送辞」は在校生代表が卒業生へ向けて、また「答辞」は卒業生代表が校長等へ向けて発言する。送辞・答辞共に内容は基本パターンがあり、発言者生徒が教師の助言を受けて自分達の環境に合わせて加筆することが多い。 なお小学校などにおいては「卒業の言葉」と称し、在校生・卒業生による対面式になる場合が多い。 一方で、学校によっては送辞がなく答辞のみの所があるほか、送辞・答辞ともに行なわれない所もある。 12.謝辞 保護者代表により行なわれる。 13.式歌(卒業歌) 旅立ちの日に、仰げば尊し、蛍の光、未来へ、旅立ちの時〜Asian Dream Song〜、手紙など。小学校の場合は上記の「卒業の言葉」の合間に歌われることが多い。 なお、学校によっては卒業歌自体が歌われない所もある。 14.校歌斉唱 学校によっては国歌斉唱のあとに斉唱する所もある。 15.閉式の辞(閉式の言葉) 司会者により閉式宣言が行なわれる。 16.卒業生退場 担任教諭が先導。入場と同様、吹奏楽部の演奏(「マイ・ウェイ」など)をバックに退場する。大学等では式次第としては行なわれない。 防衛大学校(文部科学省ではなく防衛省所管の省庁大学校)の場合は、「卒業」はすなわち「部隊解散」のため、卒業生たちは部隊長の「学生隊解散!」の号令で一斉に制帽を放り投げ、会場から飛び出す。
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