北陸新幹線開業に伴う運転区間の変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 17:48 UTC 版)
「しらさぎ (列車)」の記事における「北陸新幹線開業に伴う運転区間の変更」の解説
2011年7月に行われたJR西日本の記者会見で、北陸新幹線の開業後、金沢駅より東への特急の運行を取りやめることが発表された。富山県内から関西・中京圏へ向かう際に金沢駅で乗り換えが必要になり利便性が低下することから、富山県はJR西日本に対して特急の存続を求めていた。しかし、普通列車の運行の制約になることや運行経費が第三セクター負担になった際に大赤字となることから特急の富山駅乗り入れの存続は難しいのではないかという見方もあった。結果、しらさぎの金沢 - 富山駅間の運転を取りやめることが2014年8月に公式発表され、北陸新幹線金沢開業と同日の2015年3月14日のダイヤ改正をもって取りやめられた。。この代替として北陸新幹線金沢 - 富山間を各駅停車で往復する「つるぎ」を設定し、金沢駅で特急と乗り継ぎやすくすることで、利便性の維持を図った。また、乗継割引を金沢駅においても導入することで、料金面でも利便性を確保したとしている。北陸新幹線金沢開業以前は名古屋 - 和倉温泉間を運転する列車が1往復設定されていた。金沢駅 - 和倉温泉駅間についてJR西日本は、同じく和倉温泉駅まで運行するサンダーバードの和倉温泉への運転を継続することに前向きな姿勢を示していた。サンダーバードの1往復を除いて特急の和倉温泉駅への直通運転を取りやめ、新たに金沢 - 和倉温泉間で5往復運転する特急を設定すると2014年8月に発表された。2015年3月14日のダイヤ改正でしらさぎの金沢 - 和倉温泉駅間の運転を取りやめ、金沢 - 和倉温泉間に特急「能登かがり火」を5往復設定し、北陸新幹線や特急と金沢駅で乗り継ぎやすいをダイヤを設定することで、三大都市圏からの利便性を維持・向上した。 北陸新幹線の金沢 - 敦賀間が延伸した際についてJR西日本社長の来島達夫は、並行在来線区間を第三セクターに移管することを念頭において、敦賀駅への北への特急の乗り入れは行わず、敦賀駅で特急から新幹線へ乗り換える形を想定していると明らかにしている。福井県側は、福井駅までの特急を存続させることや、敦賀駅までの特急について乗換に不便しないよう便数を確保することを国土交通省に要請している。しかし、しらさぎについては元々福井から中京圏への鉄道利用者が少ないことに加え、東京方面への移動がしらさぎ・東海道新幹線経由から北陸新幹線経由へ移り変わることから、北陸新幹線敦賀延伸後のしらさぎ福井駅乗り入れは難しいのではないかとの指摘がある。 北陸新幹線の敦賀以西ルートにおいてのちに決定される「小浜・京都ルート」が優位になった時期に、北陸経済連合会は中京圏との利便性に配慮すべきとの観点から「しらさぎ」の存続を要望している。 2022年2月になってJR西日本は「優等列車の機能が北陸新幹線に移ることから、(第三セクター路線を)並行して走る理由がない」として「しらさぎ」を第三セクター路線に乗り入れさせないことを決定。これにより「しらさぎ」の運行区間は名古屋 - 敦賀間となることが確実視されることとなった。このため北陸新幹線が敦賀に延伸されると車両の直流化改造が行われる見通し。(交流電化区間を走行しないためであり、683系は289系に改造され、 681系は廃車となる可能性が高い(1992年~1995年製造)、(683系は2001年~2011年製造))
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