加害者の周囲からの証言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 02:17 UTC 版)
「山口連続殺人放火事件」の記事における「加害者の周囲からの証言」の解説
介護による帰郷 郷地区出身であるHは、農林業を営む両親の次男として産まれ、中学卒業後上京し土建業に従事、30代のころからタイル職人として神奈川県川崎市で暮らしていたが、「自分の生まれたところで死にたい」と1994年に44歳で帰郷し、実家で両親の介護にあたった。川崎在住時は左官として働いており、帰郷した際には左官の技術を生かして自宅を建築し、地元のテレビ番組や新聞にも取り上げられるなどし、近隣の家の修繕などもしていたが、本人の難しい性格も災いして、両親と死別した後、地区住民とのトラブルが相次ぐようになった。 地区住民との対立 40代の頃、Hは地区の「村おこし」を提案したが、地区住民はそれに反対し、軋轢を深めた。回覧板を受け取ることもなく、自治会活動にもほとんど参加していなかった。また自宅にマネキン人形や実際は作動しない監視カメラを設置したこともあった。またHは2011年1月ごろ、「集落の中で孤立している」「近所の人に悪口を言われ、困っている」として、周南署に相談していたことがわかった。近隣住民はHがそこまで追い詰められているとは思っていなかったという。精神安定剤の服用を始め、薬を飲んでいるから人を殺しても罪にならないなどの発言もしていたという。 農薬散布のトラブル Hは農薬の散布を巡っても、近所の住民とトラブルを引き起こしていた。家の裏で、勝手に農薬や除草剤をまいたという。被害に遭った女性Cの夫は周囲に不安を漏らしていた。 草刈り作業のトラブル Hは地区のあぜの草刈り作業にあたって、地域で一番若いという理由から、機械や燃料の費用などをすべて1人で負担させられた上に、地区住民がHの機械を草と一緒に燃やし、さらに機械を焼失させたことについての謝罪もないなどの仕打ちを受けていると、知人に漏らしていた[出典無効]。その話によると、Hの抗議に対して、燃やした住民は「あれ? あんたのもんだったの?」と笑っていたという。 飼い犬をめぐるトラブル Hが飼い始めた犬(ラブラドール・レトリバー2匹)に対し、地区住民が「臭い」と苦情を言ってトラブルになり、住民に「血を見るぞ」「殺してやる」と大声を上げたこともあったという。 その他H本人が周囲から受けたと語る被害 「寝たきりの母がいる部屋に、隣のYさんが勝手に入ってきて、『ウンコくさい』と言われました」 「Yさんは、自分が運転する車の前に飛び出してきたこともあった」 「犬の飲み水に農薬を入れられ、自分が家でつくっていたカレーにも農薬を入れられました」 「Kさんは車をちょっと前進させたり、ちょっと後退したりということを繰り返し、自分を挑発してきました」 「車のタイヤのホイールのネジをゆるめられたこともあった」
※この「加害者の周囲からの証言」の解説は、「山口連続殺人放火事件」の解説の一部です。
「加害者の周囲からの証言」を含む「山口連続殺人放火事件」の記事については、「山口連続殺人放火事件」の概要を参照ください。
- 加害者の周囲からの証言のページへのリンク