加害者の心理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 03:06 UTC 版)
加害者については性欲の発散ではなく、むしろ痴漢することで達成感や優越感を味わい、支配欲を満たし、ゲーム感覚やレジャー感覚、男性性の確認と刺激を求める「弱い者いじめ」が動機であり被害に遭っても訴え出なさそうなターゲットを狙っているとの精神保健福祉士・社会福祉士による分析がある。 ある精神保健福祉士・社会福祉士が200名を超える加害者に聞き取り調査を行ったところ、過半数が「痴漢の行為中に勃起していない」と回答した。ある依存症専門医は痴漢行為について「『痴漢をする人は性欲が強い』と考えている人は多いのですが、それは違います。なぜなら、もし性欲の強い人が女子高生のお尻を触ろうものなら、そこで止めるなんてことはできないわけですから。つまり、痴漢とは性欲を満たすための行為ではなく、スリルを満たすための行為なのです」と述べている、男尊女卑的価値観に基づく支配欲を満たすために行う者もいる。 「制服通学」をしている生徒が私服の時より痴漢の被害を多く受けることが有志団体のアンケート調査で判明しており、国際NGOの調査でも英国内の女子生徒のうち、3人に1人は学校の制服を着ている時に性的な嫌がらせを受けた経験を持つことが明らかになっている。卒業し制服を着なくなると痴漢に遭わなくなったとの女性の声も多い。 また、2022年1月15、16日には大学入学共通テストの朝に受験生をターゲットとした「共通テスト痴漢祭り」を行うとする予告投稿が相次いでいると報道された。
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