割竹形石棺蓋
主名称: | 割竹形石棺蓋 |
指定番号: | 456 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1990.06.29(平成2.06.29) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | 大阪府柏原市玉手町勝負山古墳出土 |
員数: | 一括 |
時代区分: | 古墳 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 砂質凝灰岩【ぎようかいがん】の一石造りで、断面が蒲鉾形を呈する割竹形石棺の蓋である。縁厚二一~二五センチ、天井部の厚さ二〇センチ前後で、外面蓋縁から幅約一一センチに突帯をめぐらせて、ここに直弧文【ちよつこもん】が陰刻されている。この直弧文は、棺蓋の長辺・短辺にそれぞれ六単位・二単位ずつ連続する。また両端部には各一箇の縄掛突起を造り出していた痕跡もあるが、現在は削平されている。蓋の中央に後の加工による水抜き孔が穿たれ、部分的に磨耗劣化した箇所も認められるが、蓋の内外面には加工時の成形痕も観察でき、保存状態は良好で旧規をよく保っている。 木石棺蓋は、玉手山古墳群に属する勝負山古墳(前方後円墳、全長約一五〇メートル)から明治時代初めの頃出土し、安福寺境内に手水鉢として置かれたと伝えられている。現在は、割竹形石棺の蓋部をのこすのみであるが、蓋縁にめぐらせた直弧文帯は、他の割竹形石棺には類例をみない稀少な遺例である。 古墳時代前期に盛行したこの種の石棺のうちでも、ひときわ光彩を放つ存在であると共に、石棺変遷の諸段階をみるうえに不可欠の遺品として、その学術的価値は高い。 |
考古資料: | 出雲神原神社古墳出土品 出雲荻杼古墓出土品 割竹形石棺 割竹形石棺蓋 動物形土製品 北海道カリンバ遺跡墓坑出土品 北海道コタン温泉遺跡出土品 |
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