到着したモジュール、宇宙船、クルーおよび船外活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 05:21 UTC 版)
「第65次長期滞在」の記事における「到着したモジュール、宇宙船、クルーおよび船外活動」の解説
第65次長期滞在は、ISSのスケジュールの中でも非常に多忙な時期に行われ、Crew-1とCrew-2に2機のスペースX クルードラゴンミッションおよびソユーズMS-18およびソユーズMS-19の2機のソユーズの飛行を受け入れる予定だった。 2021年4月のソユーズMS-17のドッキング解除でこの長期滞在が始まった時、スペースX Crew-1のクルーを運んできたクルードラゴン・レジリエンスとソユーズMS-18宇宙船の2機がステーションに残っていた。2021年4月にスペースX Crew-2のクルーを運んできたクルードラゴン・エンデバーが到着した後に3人の同乗者、マイク・ホプキンス、ビクター・グローバーおよび野口聡一とともにステーションを離れるまで、Crew-1のミッションスペシャリストであるシャノン・ウォーカーが当初はステーションの指揮をとっていた。Crew-1の出発に続いて、Crew-2のミッションスペシャリストである星出彰彦がステーションの指揮を引き継ぎ、日本人で2人目のISS船長となった。2021年10月5日にソユーズMS-19が打ち上げられ、ロシア人宇宙飛行士のアントン・シュカプレロフ、映画監督のクリム・シペンコ(英語版)および女優のユリア・ペレシルドをISSに運んだ。映画監督と女優は映画プロジェクトの一部として、ステーションに搭乗して12日間を過ごした。 6月16日、20日および25日に3回の船外活動がトマ・ペスケおよびシェーン・キンブローによってステーションのアメリカ軌道セグメント(英語版)(USOS)から行われ、最初の2基の伸展式太陽電池アレイ(iROSA)のステーションへの設置を行った。この2基は2021年6月3日にスペースX CRS-22(英語版)によって運ばれたものだった。6月16日の船外活動は太陽電池アレイを2B電力チャンネルおよびP6トラスのマスト格納容器に配置するもので、作業開始の3時間が経過するまでは順調だったが、キンブローの宇宙服のコンピューターに問題が発生してクエストのエアロックに戻る必要が発生した。iROSAも展開次に技術的な問題が発生し、その結果この船外活動は予定よりも早く7時間15分後に打ち切られた。 11:42 UTCに開始され、6時間28分後に完了した6月20日の船外活動では、最初のiROSAの展開と、ステーションの電力システムへの接続が成功した。6月25日 11:52 UTCに開始された船外活動は6時間45分間継続し、宇宙飛行士は2基目のiROSAの4Bマスト収納容器の1基目のiROSAの反対側への設置と展開に成功した。 8月24日には、プラズマ測定機材の交換と、P4トラスへの次の一対のiROSAのためのブラケットを設置するためのさらにもう1回の船外活動が星出彰彦とマーク・ヴァンデハイによって行われる予定だった。この予定はヴァンデハイが「軽微な医学的問題」に直面したことから9月12日に延期された。トマ・ペスケがヴァンデハイと交代した。この船外活動は13:15 UTCに始まり、6時間45分続いた。 欧州ロボットアームとナウカの設置を促進するとともに、第66次長期滞在中に予定されるプリチャル・ドッキング・ノードの到着に向けた、新しいモジュールの準備も行うオレッグ・ノヴィッツキーとピョートル・ドゥブロフによる、ロシア軌道セグメント(ROS)からの3回の船外活動が行われた。1回目の船外活動は6月2日の5:53 UTCから7時間19分に渡って実施された。 2回目の船外活動は9月3日の14:41 UTCから7時間54分行われ、3回目は9月9日 14:51 UTCから7時間25分実施された。
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