第66次長期滞在とは? わかりやすく解説

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第66次長期滞在

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/18 09:06 UTC 版)

ISS第66次長期滞在
任務種別ISS長期滞在
運用者NASA / Roscosmos
任務期間164日 6時間 7分
長期滞在
宇宙ステーション国際宇宙ステーション
開始2021年10月17日 01:14 UTC[1]
終了2022年3月30日 07:21:03 UTC[1]
到着スペースX Crew-2
ソユーズMS-19
スペースX Crew-3
ソユーズMS-21
乗員
乗員数7 - 10
乗員

第66次長期滞在の徽章、米国のルート66の標識を模している

第66次長期滞在クルーのポートレイト
第66次長期滞在(2列目と3列目)およびソユーズMS-20のクルー(1列目)

第66次長期滞在(だい66じちょうきたいざい)は国際宇宙ステーションへの66回目の長期滞在。このミッションは2021年10月17日のソユーズMS-18の出発の後に開始された[2]。2021年11月8日までは欧州宇宙機関の宇宙飛行士で、ISSを指揮する4人目の欧州の宇宙飛行士となり、軌道実験室を指揮する初めてのフランス人飛行士となるトマ・ペスケが指揮し[3]、以降はソユーズMS-19で到着したアントン・シュカプレロフが指揮を引き継いだ。[要出典]

ペスケは2021年4月にNASAシェーン・キンブローK・メーガン・マッカーサー両飛行士と、JAXA星出彰彦飛行士とともにスペースX Crew-2でISSに運ばれた[4]。第65次長期滞在のCrew-2のメンバーは、ソユーズMS-18で打ち上げられ、ソユーズMS-19で地球に帰還する予定のロシアのピョートル・ドゥブロフ英語版飛行士およびNASAのマーク・T・ヴァンデハイ飛行士とともにISSでの任務を延長して第66次長期滞在のクルーとなった[5]。ロシアのシュカプレロフ飛行士はロスコスモスとチャンネル1の合同の映画プロジェクトであるThe Challengeの映画監督クリム・シペンコ英語版および女優ユリア・ペレシルドの2名の搭乗者とともにソユーズMS-19で打ち上げられた。

2021年11月10日に打ち上げられたスペースX Crew-3はNASAのラジャ・チャリ英語版トーマス・マーシュバーン英語版ケイラ・バロン英語版各飛行士およびESAのマティアス・マウラー英語版飛行士をISSへと運んだ[6]。2022年前半に第66次長期滞在が終了すると、シュカプレロフ、ドゥブロフ、ヴァンデハイ、チャリ、マーシュバーン、バロンおよびマウラーはISSに残留し、第67次長期滞在の一部となる予定である[7]

クルー

長期滞在クルー

役職 第1期
(2021年10月17日 – 11月8日)
第2期
(2021年11月8日 – 11日)[8]
第3期
(2021年11月12日 – 2022年3月18日)
第4期
(2022年3月18日 – 28日)
船長 トマ・ペスケESA
2回目の宇宙飛行
アントン・シュカプレロフRSA
4回目の宇宙飛行
第1フライトエンジニア ピョートル・ドゥブロフ英語版、ロスコスモス
1回目の宇宙飛行
第2フライトエンジニア マーク・T・ヴァンデハイ、NASA
2回目の宇宙飛行
第3フライトエンジニア シェーン・キンブロー、NASA
3回目の宇宙飛行
ラジャ・チャリ英語版、NASA
1回目の宇宙飛行
第4フライトエンジニア K・メーガン・マッカーサー、NASA
2回目の宇宙飛行
トーマス・マーシュバーン英語版、NASA
3回目の宇宙飛行
第5フライトエンジニア 星出彰彦JAXA
3回目の宇宙飛行
ケイラ・バロン英語版、NASA
1回目の宇宙飛行
第6フライトエンジニア アントン・シュカプレロフRSA
4回目の宇宙飛行
マティアス・マウラー英語版、ESA
1回目の宇宙飛行
第7フライトエンジニア オレッグ・アルテミエフ英語版、RSA
3回目の宇宙飛行
第8フライトエンジニア デニス・マトベエフ英語版、RSA
1回目の宇宙飛行
第9フライトエンジニア セルゲイ・コルサコフ英語版、RSA
1回目の宇宙飛行

長期滞在以外の訪問者

ミッション 宇宙飛行士 結合(UTC 離脱(UTC) 期間
ソユーズMS-20 アレクサンドル・ミシュルキンRSA
前澤友作SA
平野陽三SA
2021年12月8日
13:41
2021年12月20日
12日
前澤と平野は日本からの初めての宇宙旅行者となった[9]。前澤はスペース・アドベンチャーズから2名分の座席を購入した[10]。前澤の予備クルーは準備されていなかったが、平野の予備として小木曽詢が用意されていた。

脚注

注釈

  1. ^ スペースX Crew-2のヨーロッパ部分はアルファと呼ばれ、トマ・ペスケが率いた。
  2. ^ 現時点の第66次長期滞在船長
  3. ^ スペースX Crew-3のヨーロッパ部分はコズミック・キスと呼ばれ、マティアス・マウラーが率いた

出典

  1. ^ a b ISS Expedition 66”. spacefacts.de (6 November 2021). 6 November 2021閲覧。
  2. ^ NASA Television Upcoming Events”. 2021年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ2021年9月24日閲覧。
  3. ^ York, Joanna (2021年3月19日). “French astronaut next International Space Station commander”. www.connexionfrance.com. 2021年4月21日閲覧。
  4. ^ Gohd, Chelsea (23 April 2021). “SpaceX's Crew-2 launch lights up the predawn sky with a spectacular show (photos)”. 24 April 2021閲覧。
  5. ^ Alpha 2021”. esamultimedia.esa.int. European Space Agency. 2021年4月21日閲覧。
  6. ^ NASA, SpaceX Adjust Crew-2 Station Departure Date” (8 November 2021). 2022年1月11日閲覧。
  7. ^ Soyuz MS-19 to send a "movie crew" to ISS”. www.russianspaceweb.com. 2021年10月4日閲覧。
  8. ^ NASA SpaceX Crew-2 to Discuss Station Mission, Upcoming Splashdown” (英語). NASA. 2021年11月5日閲覧。
  9. ^ Actress and moon-bound billionaire to film on space station missions” (2021年5月13日). 2021年7月23日閲覧。
  10. ^ @spaceadventures (2021年5月13日). "Yusaku Maezawa purchased two seats on the #Soyuz spacecraft from Space Adventures. He and his assistant, Yozo Hirano, will begin spaceflight training in Russia next month after passing the required medical examinations. @yousuckMZ
    @Roscosmos
    #spaceflight"
    . X(旧Twitter)より2022年1月11日閲覧



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