初期のレコードとは? わかりやすく解説

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初期のレコード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:03 UTC 版)

レコード」の記事における「初期のレコード」の解説

世界で初め実際に稼動した、再生可能なレコードは、エジソン1877年12月6日(のちの「音の日」)に発明したフォノグラフ」である。直径8cmの、錫箔貼っ真鍮円筒に針で音溝記録するという、基本原理は後のレコードと同じものであるフォノグラフは、日本では蘇言機蓄音機訳された。ただしこの当時はまだ、音楽用途はほとんど想定されておらず、エジソン盲人補助するための機器として考案している。 これに対し 1887年には、エミール・ベルリナーが「グラモフォン」を発明した最大特徴水平なターンテーブル載せて再生する円盤式であることで、発端エジソン円筒レコード特許回避のためだったが、結果として円筒式より収納しやすく、原盤用いた複製容易になった。中央の部分レーベル貼付できることも、円筒式にない特長だった。CDDVDBDにつながる円盤型メディアの歴史は、このとき始まったと言える。さらにベルリナーは、記録面に対し針が振動する向きを、従来の垂直から水平に変更した。これにより音溝深さ一定になり、音質向上したエジソンもこれに対抗し円筒素材コーティングした蝋管変更し音質を向上させた。が固まるときに収縮することを利用した鋳造による複製方法発明したが、量産性は円盤式には及ばなかった。 当初アメリカではエジソンが、ヨーロッパでベルリナー市場支配した円盤式は円周から中心に向かって半径小さくなっていくので、音の情報円周近くでは長い弧にわたってゆったりと記録されるが、中心近くでは短い弧の中にぎっしりと記録されることになり、音の質が円周近く中心近く変化する欠点持ったものの、円盤式は同一音源大量複製生産適していたうえ、両面レコード発明などもあり、最終的にベルリナー円盤レコード市場制した。なお、円筒式の記録媒体音楽レコードとしては姿を消したテープレコーダー実用化まで簡易録音機再生機としては使われ続け、後に、初期のコンピュータ補助記憶装置磁気ドラムハードディスクドライブ先祖に当たる)に使われことがある

※この「初期のレコード」の解説は、「レコード」の解説の一部です。
「初期のレコード」を含む「レコード」の記事については、「レコード」の概要を参照ください。

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