音楽用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 17:33 UTC 版)
マイクロカセットは、超小型ポータブルオーディオとしても市場に投入された。開発元のオリンパスをはじめ日本ビクター(現:JVCケンウッド)・アイワ(初代法人、現:ソニーマーケティング)・ソニー・三洋電機・松下電器産業(現:パナソニック)からラジカセやステレオのテープレコーダーが登場し、一部メーカーからは据え置きデッキやステレオラジオカセットも登場した。尤も、据置型のマイクロカセットデッキの場合、発売された全ての機種がメタルテープの録再にも標準で対応し、既存のコンパクトカセットデッキ同様、ヒスノイズの低減対策としてドルビーB NRが搭載されていたが、日立製作所「Lo-D D-MC50」のみドルビーB NRのほか、ドルビーC NRも搭載していた。 一時期はミュージックテープや、音楽用途向けにメタルテープを使用したハイグレードタイプの製品も発売されファッション雑誌にまでオリンパス製マイクロカセットの特集が組まれたほどだが、テープスピードが2.4cm/sとコンパクトカセットの4.76cm/sのほぼ半分であったことと、周波数帯域がLH級のノーマルポジション用テープ使用時で最大約13kHzまで、またコストのかかるメタルポジション用テープを使用した場合であっても周波数帯域が最大約15kHzまでと狭いことからコンパクトカセットの低級LH - 標準LH級のノーマルポジション用テープと比べて音質が低かったためほとんど定着しなかったが、レコーダーがコンパクトで携帯しやすいことから(モノラル機であっても)携帯型カセットプレーヤーの代用として愛用する者もいた。
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