分布と居住地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 23:01 UTC 版)
「コンゴウインコ (種名)」の記事における「分布と居住地」の解説
コンゴウインコは亜熱帯雨林の湿潤な低地、開けた森林帯、川辺そして中央アメリカおよび南アメリカのサバンナに由来する。中央アメリカのコンゴウインコの生息地はメキシコの東側のはずれと南部の領域からパナマにわたっているばかりでなく、グアテマラからベリーズにまでもわたっている。さらにその上、南アメリカではアマゾン川流域をカバーする広大な生息域をもち、ペルーのアンデス山脈西側や、ボリビア、パラグアイにまで広がっている。一般に本土ではまれなことであるが、コイバ島では今でもコンゴウインコの巨大なコロニーを見ることができる。 コンゴウインコの個体数の減少が始まる以前は、その分布域にはコスタリカの大部分も含まれていた。しかし1960年代までに複合する要因、特に狩猟、密猟そして森林伐採による居住地の破壊によって、その生息数は減少していた。さらにその上に、輸出のためにバナナの栽培と販売を行う会社による農薬の噴霧が、コンゴウインコの個体数減少において重要な役割を演じた。 この複合的な要因がコスタリカにおけるコンゴウインコの生息数を圧迫した。従来コンゴウインコはこの国の国土総面積51,100 km²のうち、おおよそ42,500 km²に生息していたのに、1990年代初頭には生存可能な個体群はコスタリカの太平洋岸のたった二つの地域( カラーラ国立公園および オーサ半島)に残るだけになっている。1993年の調査によれば、コンゴウインコはその歴史的な生息域に対してわずか20%(9,100 km²)の地域に生息しているに過ぎないことが示されている。 コンゴウインコの生息地はほかのAra属の鳥の中でも最も広範な緯度にわたっていると考えられており、最大で6,700,000 km²の地域をカバーしていると推定されている。とはいうもののコンゴウインコの居住地は分断化され、この鳥たちは中央ならびに南アメリカに散在した個体数の希薄なコロニーに閉じこめられている。しかしながら、それでもこれらの領域のなかの一部では、彼らは多数存在していることから”ありふれている”と記述される。国際自然保護連合(IUCN)はコンゴウインコを2004年に”Least Concern” 軽度懸念と評価している。
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