個体数の減少
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/23 08:20 UTC 版)
詳細は「インドハゲワシの危機(英語版)」を参照 インドハゲワシとベンガルハゲワシ(G. bengalensis)は、バングラデシュ、パキスタン、インドにて個体数が97%-99%減に至っている。2000年から2007年の間、本種とハシボソハゲワシの減少率は年平均16%以上であった。原因として、ジクロフェナクによる中毒によるものと同定された。ジクロフェナクは、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)であり、関節の痛みの軽減のため家畜に処方され、その薬効は長期間にわたる。死の間際にジクロフェナクを投与された牛の肉をハゲタカが食用することにより中毒になるとされる。 ジクロフェナクは、ハゲワシのいくつかの種に腎不全を引き起こす。2006年3月にインド政府は、ジクロフェナクの家畜に対する処方を禁止すると発表した。別の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)であるメロキシカムは、ハゲワシに無害であることが判明しており、ジクロフェナクの代替品となるかの証明が必要がある。メロキシカムの生産が増加すると、ジクロフェナクのように値段が低下することが期待される。2011年8月、インドは、約1年間ジクロフェナクの家畜への使用を禁止したが、使用を防ぐことができなかった。インドハゲワシは、インド半島のカルナタカ州およびタミル・ナードゥ州にて少数しか生息していない。
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