分布と年代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 04:31 UTC 版)
発見された化石の分布から、日本列島のうちで北海道から九州までに分布していたと考えられている。大陸にはいない日本固有種で、ナウマンゾウとともに更新世の日本の代表的大型哺乳類であった。 本州では多数見つかっているのに対し、北海道での発見は由仁町から出た角と忠類村で出土した歯と数少ない。北海道へは本州から渡っていったと考えられ、その時期は約30万年前または約12万年前とする説がある。同じ時代にサハリンから北海道、東日本から中部日本へと南下したヘラジカと異なり、ヤベオオツノジカは温帯系の動物であった。 もっとも新しい時代の化石は縄文時代草創期であり、広島県庄原市東城町の帝釈峡馬渡遺跡で見つかった約1万2千年前のものや愛媛県西予市(旧東宇和郡)の東宇和郡穴神洞遺跡からの発掘が該当する。
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