八戸市史とは? わかりやすく解説

八戸市史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/11 11:51 UTC 版)

八戸市史(はちのへしし)は、八戸市で編纂された自治体史である。

概要

これまで八戸市史は昭和40年(1965年)~昭和57年(1982年)、平成10年(1998年)~平成27年(2015年)にかけて2回編纂が行われている。
昭和40年代~昭和50年代に編纂された市史は『八戸市史』、平成に入って編纂される八戸市史は『新編八戸市史』と称する。
市史編纂室は八戸市立図書館内に置かれていた。

八戸市史(昭和)

昭和に編纂された八戸市史は昭和40年(1965年)、当時の八戸市長岩岡徳兵衛により、「八戸開市三百年記念事業」の一環として編纂された。
盛田稔を委員長とする八戸市史編さん委員会が組織され、当初計画では史料編12巻、記述編6巻の計18巻[1]であったが、実際に刊行されたのは史料編10巻、通史編1巻である。

市史の編纂は当時の八戸市立図書館館長だった西村嘉、地元の郷土史家の野田健次郎らがあたり、掲載する資料の提供にあたっては、野田健次郎が所蔵していた資料が提供されたほか、同じく郷土史家だった上杉修らの協力を得た。[2]

史料編は年代が八戸藩成立時期にあたる寛文年間~明治初期に限定され、主に八戸藩日記など抜粋した資料集である。通史編は考古~終戦(1945年)までの時代を取り扱っている。

史料編

通史編

  • 『八戸市史 通史編』(1976年

新編八戸市史

2回目となる八戸市の自治体史編纂は平成10年(1998年)に始まった。平成11年(1999年)に工藤欣一八戸大学教授(当時)を委員長とする市史編纂委員会が発足する。[3] 平成27年(2015年)をもって編纂は終了した。
編纂終了後、編纂のために収集した歴史資料の取扱いについては、公文書館の設置が提言されていた[4]が、現在のところ具体的な設置には至っていない。

資料編

考古

中世

  • 『新編八戸市史 中世資料編』(2014年

近世

  • 『新編八戸市史 近世資料編1』(2007年) - 八戸藩の政治編
  • 『新編八戸市史 近世資料編2』(2008年) - 八戸藩の産業・経済編
  • 『新編八戸市史 近世資料編3』(2011年

近現代

  • 『新編八戸市史 近現代資料編1』(2007年) - 廃藩置県から明治末期の資料集
  • 『新編八戸市史 近現代資料編2』(2008年) - 明治末~昭和4年の資料集
  • 『新編八戸市史 近現代資料編3』(2009年) - 昭和4年~昭和30年代までの資料集
  • 『新編八戸市史 近現代資料編4』(2010年
  • 『新編八戸市史. 近現代資料編 戦争』(2010年
  • 『新編八戸市史. 近現代資料編 都市計画』(2010年

その他

  • 『新編八戸市史 自然編』(2005年) - 八戸の自然環境。付録に八戸の自然の写真等のCD-ROM(PDF形式)
  • 『新編八戸市史 民俗編』(2010年
  • 『新編八戸市史 地誌編』(2012年

通史編

  • 『新編八戸市史 原始・古代・中世通史編』(2015年
  • 『新編八戸市史 近世通史編』(2013年
  • 『新編八戸市史 近現代通史編』(2014年)  

八戸市史関連の刊行物

八戸市史編纂室が発行する刊行物・書籍(市史は除く)は以下の通り。

  • はちのへ市史研究』 - 市史編纂事業の活動状況や研究成果の報告誌。創刊号~第7号まで刊行。(平成21年現在)
  • 八戸の歴史双書』 - 読み物シリーズと資料編で構成される。
    • 「八戸南部史稿」
    • 「八戸藩士 系譜書上」
    • 「八戸の神社寺院由来集」
    • 「明治・大正の八戸市街図と三戸郡誌」
    • 「江戸期八戸の日記集」
    • 「八戸藩遠山家日記」1巻~6巻
    • 「八戸藩の歴史」工藤祐董著
    • 「八戸の民俗芸能」阿部達著
    • 「八戸の安藤昌益」稲葉克夫著
    • 「八戸の女性史」島守光雄著
    • 「八戸藩の武芸」太田尚充著
    • 「近代八戸地方の農村生活」舘花久二男著
    • 「八戸の漁業・近代編」山根勢五著
    • 「概説 八戸三社大祭』」工藤竹久著 - 「新編八戸市史」の編纂終了の2016年に刊行。

関連項目

脚注

  1. ^ 『八戸市史 史料編 近世10』八戸市史編さん委員会編、1982、あとがき
  2. ^ 『八戸市史 史料編 近世1』八戸市史編さん委員会編、1969、凡例
  3. ^ 平成11年1月26日「デーリー東北」
  4. ^ 平成20年8月23日「東奥日報」「『公文書館』設置を」

外部リンク


八戸市史(昭和)

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「八戸市史」の記事における「八戸市史(昭和)」の解説

昭和編纂された八戸市史は昭和40年1965年)、当時八戸市長岩徳兵衛により、「八戸開市三百年記事業」の一環として編纂された。盛田稔委員長とする八戸市史編さん委員会組織され当初計画では史料12巻記述6巻の計18巻であったが、実際に刊行されたのは史料10巻通史1巻である。 市史編纂当時八戸市立図書館館長だった西村嘉、地元郷土史家野田健次郎らがあたり、掲載する資料の提供にあたっては、野田健次郎所蔵していた資料提供されたほか、同じく郷土史家だった上杉修らの協力得た史料編は年代八戸藩成立時期にあたる寛文年間明治初期限定され、主に八戸藩日記など抜粋した資料集である。通史編は考古終戦1945年)までの時代取り扱っている。

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