全曲上演とは? わかりやすく解説

全曲上演

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 08:57 UTC 版)

トロイアの人々」の記事における「全曲上演」の解説

全曲の上演は、ベルリオーズ死後21年経た1890年12月6日に、南ドイツカールスルーエにてフェリックス・モットル指揮によって行われているが、この時はドイツ語版による上演であった1899年パリ・オペラ座第1部トロイア陥落の上が行われ、1921年に同劇場大幅にカットされ全曲版上演されている。また、この同じ短縮された版で1957年に、ロンドンロイヤル・オペラ・ハウスでも行われている(指揮ラファエル・クーベリック)。 フランス語版による全曲上演は、ベルリオーズの死から100年経た1969年コリン・デイヴィスによって実現された。その後1973年メトロポリタン歌劇場でも上演され、この時はアメリカ初演であった指揮ロンドン公演同じくクーベリック)。全曲版米国初演1972年オペラ・カンパニー・オブ・ボストンにより、サラ・コールドウェル指揮によって実現された。1983年にはメトロポリタン歌劇場100周年記念演目として、ジェームズ・レヴァイン指揮行われた米国でのヒュー・マクドナルド(Hugh Macdonald )による新ベルリオーズ全集の上演は、シャルル・デュトワ演出フランチェスカ・ザンベロのコンビで、1991年9月にロサンゼルス・ミュージック・センター・オペラで実現した1990年にはバスティーユ歌劇場杮落し公演演目として、チョン・ミュンフン指揮上演された。 1993年にはシャルル・デュトワ指揮で、「シノンの場」を含む完全全曲版でのカナダ初演が行われ、直後デッカによって録音された。ベルリオーズ生誕200年記念2003年には、パリ・シャトレ座、メトロポリタン歌劇場、ネーデルランド・オペラ、イングリッシュ・ナショナル・オペラライプツィヒ歌劇場マンハイム国民劇場にて上演された。2011年2月14日にはヴァレリー・ゲルギエフ指揮によって、サントリーホールにてマリインスキー劇場管弦楽団および合唱団演奏によって、コンサート形式ながら全曲での日本初演がなされた2015年6月にはサンフランシスコ歌劇場で、ドナルド・ラニクルズ指揮、スーザン・グラハム、ブライアン・イーメル、アンナ・カテリーナ・アントナッチの歌唱、デイヴィッド・マクヴィカールの演出上演された。このプロダクションこの後ウィーンでも上演される見込みである。 2015年9月/10月/2016年5月にはハンブルク州立歌劇場にて、ミヒャエル・タルハイマーの演出ケント・ナガノ指揮によりパスカル・デュサパンによる短縮版の上演された。2015年10月には、ジュネーヴ大劇場にてシャルル・デュトワ指揮で、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団演奏によりコンサート形式ながら2回にわたり全曲演奏が行われた。2016年10月/11月にはシカゴ・リリック・オペラがティム・オルベリーの演出アンドルー・デイヴィス指揮、ブランドン・ジョヴァノヴィッチ、スーザン・グラハム(ソフィー・コッシュから変更)、クリスティン・ゴアークの歌唱により上演された 。 パリ・オペラ座2015年の『ファウストの劫罰』の舞台上演皮切りにベルリオーズのオペラ・ツィクルスを計画しており、『ベアトリスとベネディクト』と『ベンヴェヌート・チェッリーニ』に続き、新演出による『トロイアの人々』がバスティーユ歌劇場開場30周年記念するとともにパリ・オペラ座350周年記念して2019年1月から2月にかけて、ドミトリー・チェルニャコフの演出フィリップ・ジョルダン指揮上演される計画発表されている。主な配役はブライアン・イーメル(エネ)、エリーナ・ガランチャディド)、ステファニー・ドゥストラック(カサンドル)、ステファヌ・ドゥグー(コレーブ)となっている。2018年10/11月にはウィーン国立歌劇場でも、アラン・アルティノグリュ指揮、ジョイス・ディドナート、ブランドン・ジョヴァノヴィッチ、アンナ・カテリーナ・アントナッチほかの歌唱、デイヴィッド・マクヴィカールの演出上演する予定発表された。

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