元の小惑星とは? わかりやすく解説

元の小惑星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 09:07 UTC 版)

チェリャビンスク隕石」の記事における「元の小惑星」の解説

隕石の元となった小惑星は、直径17メートル質量1万トンであると推定されている。地球衝突する直前相対速度秒速18キロメートルである。地球の大気圏に突入した際、大気との断熱圧縮高温となり、その大半蒸発してしまった。分解直前にはNASA推定では直径数mから10m、ロシア科学アカデミー推定では質量10トンまで小さくなっており、地表達したのは更にわずかなのである考えられている。なお、この大きさ2008年スーダン落下し、その直前小惑星として観測され2008 TC32mから5mより大きいが、多く発見できない大きさであり、落下直前昼間であることもあったため見つけることが出来なかった。 小惑星軌道は、近日点金星地球軌道の間、遠日点火星軌道外側にある小惑星帯に持つ楕円軌道を持つ地球横断小惑星であった考えられている。更に元の軌道は、小惑星帯小惑星であった考えられている。小惑星帯内側小惑星多くS型小惑星であり、これは本隕石普通コンドライト一致する衝突直前楕円軌道になった理由は、木星摂動軌道変化したか、小惑星同士衝突飛び出した破片あるかのどちらかである。後の分析結果小惑星自体太陽系年齢一致する46年前生成されたものであるが、もっと新しい年代に融解し形成された、等方向発達した長石による鉱脈存在し3000万年前から5000万年前に小惑星何らかの衝突起こした痕跡であると考えられている。また、隕石比較大きな小惑星中心部生成されたことを示す5型である。したがって隕石の元となった小惑星は、母天体から飛び出した破片である可能性がある。 隕石の元の小惑星の軌道軌道要素平均最小値中間値最大値軌道長半径 (AU) 1.73 ± 0.23 1.40 1.69 2.21 近日点距離 (AU) 0.82 ± 0.03 0.77 0.82 0.88 遠日点距離 (AU) 2.64 ± 0.49 1.93 2.55 3.64 離心率 0.51 ± 0.08 0.37 0.51 0.65 軌道傾斜角 (度) 3.45 ± 2.02 0.03 3.30 6.98 近日点引数 (度) 120.62 ± 2.77 116.06 120.75 125.25 昇交点黄経 (度) 326.70 ± 0.79 326.50 326.51 331.87

※この「元の小惑星」の解説は、「チェリャビンスク隕石」の解説の一部です。
「元の小惑星」を含む「チェリャビンスク隕石」の記事については、「チェリャビンスク隕石」の概要を参照ください。

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