借入の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/07 18:47 UTC 版)
証書貸付型 住宅ローン・自動車ローンなどと同じく、金融機関所定の契約書(金銭貸借契約書)に融資額・返済方法などが記載され、内容通りの条件で融資を受け返済していくもの。契約締結後の借入額・返済期間の変更は原則不可で、追加借入や返済期間の延長が必要な場合は新たにローンを組み直す(借り換える)必要がある。ただし現行の教育ローン残高が、審査する上での既借入残高に計上されるため、借入過多で審査が否決される場合がある。なお繰上返済については基本的に認められているが、返済の見直しによる書類作成などが伴うため事務手数料が発生する場合が多い。分割借入 - 在学期間の学費を1年分あるいは全期間ローンで賄うなど借入計画が当初から定まっている場合、総所要額の借入として契約し、実際には半年毎などの学費納入時に所要額を分割して借入れる形態。実際に借り入れていない分に対しては利息が発生しない点と、契約締結時から将来の学費についても融資が確定している点が利点である。 元金据置型 - 在学期間中は元金の返済を据え置き、毎月元金に対して発生する利息の支払いのみで済む。ただし、期間中の元金は減らないため、据置しない場合と比べて利息額は膨らむことになる。 親子リレー返済型 - 融資の対象となる子が学校を卒業して社会人となった場合に、当該ローンの名義を子本人に名義移転することで債務の移転が行われ、子本人が返済していく形態。住宅ローンにも存在するが、そちらは契約時点で子に定職収入があり連帯保証人として認められる事を条件としているため、制度が異なる。 極度枠設定型 取り扱い金融機関の審査に応じて証書貸付の極度枠を設定し、その極度枠の範囲内であれば必要に応じて証書貸付と同条件の融資を重ねて受けられる形態。審査によっては証書貸付型融資との併用が可能。中央労働金庫の「パッケージプランRing」が一例で、同商品の場合は極度枠をマイカーローン・フリーローンと共有可能な仕組みである。 カードローン型 カードローンとして契約し、その極度枠の範囲内であれば使途証明書類を提出することで通常(使途自由)よりも低金利で貸付が受けられる形態。返済方法はカードローンとしての残高スライドリボルビング返済方式であり、据置は不可。スルガ銀行の「リザーブドプラン プラス」が一例である。 当座貸越・証書貸付併用型 教育関係資金に使途を限定した当座貸越(カードローンでは無い)を開設し、在学期間中は限度枠上限まで随時貸付が受けられる形態。在学期間中は元金据置で利息のみ払えば良く(自由返済)、据置期間終了後に証書貸付型へ借り換える事も可能とした商品。武蔵野銀行の「奨学ローン(当座貸越+証書貸付)」が一例である。 カードローン・証書貸付併用型 当座貸越・証書貸付併用型の当座貸越勘定をカードローンとしたもので、在学期間中は限度枠上限までATMで現金による貸付が受けられる形態。在学期間中は元金据置で、据置期間終了後に証書貸付へ組み直される商品。2011年3月1日からりそな銀行・埼玉りそな銀行が「教育ローン 当座貸越タイプ」として取り扱いを開始した(都市銀行では初)。
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