候補段階
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/17 21:49 UTC 版)
「2016年夏季オリンピックの開催地選考」の記事における「候補段階」の解説
正式候補となった4都市は、より詳細な開催計画を記した立候補ファイルを、2009年2月12日までにIOCへ提出した。その後、IOCは評価委員会を組織し、委員長にはモロッコのIOC委員であるナワル・エル・ムータワキルが就任した。彼女は2012年夏季オリンピックの開催地選考でも委員長を務め、2大会連続の就任となった。他のメンバーは以下の通り。 評価委員会メンバー国委員役職モロッコ ナワル・エル・ムータワキル 委員長・IOC理事 フランス ジルベール・フェリ オリンピック統括部長 台湾 ウ・チンクオ IOC委員代表 イギリス クレイグ・リーディー IOC委員代表 フランス ギー・ドリュー IOC委員代表 エジプト モウニル・サベト IOC委員代表 ロシア アレクサンドル・ポポフ IOC委員・選手委員会代表 スウェーデン イエラン・ペテション 夏季競技連盟代表 コロンビア アンドレス・フィリップスブルネ IOC委員・NOC連合代表 オーストラリア グレゴリー・ハートゥング 国際パラリンピック委員会代表 スイス フィリップ・ボビ 交通アドバイザー オーストラリア サイモン・ボルダーストーン 環境アドバイザー フランス エティエンヌ・トボワ 財政アドバイザー 評価委員会は各都市の立候補ファイルを精査し、その後シカゴを4月2日~8日、東京を4月14日~20日、リオデジャネイロを4月27日~5月3日、マドリードを5月4日~9日にかけて現地視察した。前年からの変更で、委員会の訪問期間が4日間から7日間に延長された。 彼らは視察結果に基づき、各都市の長所と課題を併記した包括的な評価報告書を、投票1か月前にIOC委員に配布した。報告書の内容は以下の通り。 都市招致プレゼンテーションの評価評価点懸念点支持率(IOC調査)シカゴ 詳細で質が高い コンパクトさ湖畔の選手村の質の高さ警備面 保証の無い財政面交通輸送面 67.3% 東京 質が高い コンパクトな会場配置開催準備金として37億ドル(約3400億円)を確保している財政面安全面・治安 既存施設と示されたが、建設、または大規模な改修が必要五輪スタジアム周辺の輸送面選手村予定地の広さ支持率が比較的低い 55.5% リオデジャネイロ 詳細で非常に質が高い 4都市中、一番の高評価治安は徐々に改善されている 膨大なインフラ(社会基盤)の整備費宿泊施設不足交通輸送面財政面 84.5% マドリード まずまず 既存施設の多さ4都市中一番高い支持率 財政面、組織面に大きな課題反ドーピング(禁止薬物使用)に関する法制化について不透明 84.9%
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