作曲家としてのリストとは? わかりやすく解説

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作曲家としてのリスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 08:31 UTC 版)

フランツ・リスト」の記事における「作曲家としてのリスト」の解説

音楽史的には、ベルリオーズ提唱した標題音楽をさらに発展させた交響詩創始しワーグナーとともにドイツ派と呼ばれ絶対音楽にこだわるブラームスらとは一線を画した。 自身優れたピアニストであったため、ピアノ曲中心に作曲活動行っていた。また編曲得意な彼は自身オーケストラ作品多くピアノ用に編曲している。膨大な作品群は殆ど全てのジャンル音楽精通していると言っていいほど多岐にわたる彼の作曲人生大きくピアニスト時代1830年1850年頃)、ヴァイマル時代1850年頃〜1860年頃)、晩年1860年頃〜没年)と3つ分けられるピアニスト時代オペラパラフレーズなどの編曲作品始めピアノ曲中心に書いたこのころ作品現役ピアニストとして演奏能力披露する場面多く含まれ、非常に困難なテクニック要求する曲が多い。 一方ヴァイマル時代ピアニストとして第一線退いたが、作曲家としては最も活躍した時代である。彼の有名な作品大部分はこの時代作られている。ピアノ曲テクニック的にはまだまだ難易度が高い。過去作った作品大規模に改訂することも多かったまた、ほとんどの交響曲交響詩はこの時期作曲されている。 晩年になると、以前彼がよく作っていた10分以上の長大ピアノ曲減り短く無調的になる。この時期音楽ピアニスト時代ヴァイマル時代にくらべ、深みのある音楽増える。特に1880年以降、5分以上の曲はほとんどなく、しかもさらに音楽深遠になっていく。最終的に彼は1885年に『無調のバガテル』で長年求め続けた無調音楽完成させた。 またリスト自身カトリック信仰に基づき宗教合唱曲作曲改革心血を注いだオラトリオ聖エリーザベトの伝説』『キリスト』を始め荘厳ミサ曲』『ハンガリー戴冠ミサ曲』などの管弦楽を伴う大曲や『十字架の道』といった晩年無調的な作品、あるいは多く小品など、その作風多岐に渡る。これらの作曲は、当時カトリック教会音楽改革運動である「チェチリア運動英語版)」とも連動しており、リスト創作活動において大きな比重占めている。

※この「作曲家としてのリスト」の解説は、「フランツ・リスト」の解説の一部です。
「作曲家としてのリスト」を含む「フランツ・リスト」の記事については、「フランツ・リスト」の概要を参照ください。

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