作品別年表
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宇宙移民の開始をもって、紀年法を「宇宙世紀」へ移行 映像作品で人類がいつ西暦から宇宙世紀に移行したかについて触れたのは、2000年の映像作品『G-SAVIOUR』。字幕版の冒頭のナレーションにおいて「西暦2045年 宇宙に生活圏を拡大した人類は “サイド”と呼ばれる宇宙都市群(セツルメント)を建設し大規模な移住を開始してその暦を宇宙世紀へと改めた」とある。2010年にOVAとして発売されたアニメ『機動戦士ガンダムUC』の物語冒頭では、西暦から宇宙世紀への改暦の瞬間を記念したセレモニーがスタンフォード・トーラス型のコロニーでおこなわれる場面が描かれ、初代地球連邦政府首相リカルド・マーセナスが演説をおこなうが、西暦時代に関する詳細は特に言及されていない。 書籍では、1989年刊行の書籍『ENTERTAINMENT BIBLE』シリーズ掲載の年表では、「1999年 地球連邦政府樹立」「2009年 地球連邦軍設立」「2045年 第1号コロニーの建造開始」とし、「UC0001年 宇宙移民開始をもって宇宙世紀に移行」としている。同様の年表は漫画単行本『DENGEKI COMICS』シリーズの宇宙世紀関連作品(1994年刊行)にも「宇宙世紀公式年表」と題されて掲載された。しかし、『ENTERTAINMENT BIBLE』シリーズの宇宙世紀関連の最終刊である『【ザンスカール戦争編】〈下〉』(1994年)では年表が変更され、西暦部分の記述は1999年の地球連邦政府樹立から2045年の第1号コロニー建造開始までを掲載せず、現実に起こったことのみが記載された。この年表は1996年刊行の書籍『データコレクション』シリーズの『機動戦士ガンダム 一年戦争編』にも掲載されたが、以降の同シリーズの年表は西暦部分自体が削除された。『DENGEKI COMICS』シリーズの「宇宙世紀公式年表」も2000年頃から掲載されなくなり、2000年以降に発行された書籍の年表では西暦時代の出来事については記載されていない。 『機動戦士ガンダム』総監督の富野喜幸は、同作品放送終了直後の『アニメック』10号のインタビューで「宇宙暦の元年を、スプートニク打ち上げの時(1957年)にしていただいても、アポロ月着陸(1969年)でも、宇宙植民がはじまった時でも、お好きな時点を元年にしてくださって結構」「(1号コロニーが浮かんだ年は)知りません、いっそのこと、1999年グランドクロス発生を起点にしたらいかがですか?」と発言している。1988年発行のアンソロジーコミック『サイバーコミックス01』掲載の年表、および高橋昌也原作・沖一作画の漫画『STAMPEDE ミノフスキー博士物語』や松浦まさふみの漫画『アウターガンダム』ではこの発言を踏襲し、1969年を宇宙世紀0001年としている。
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