企業人による講義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/10 14:30 UTC 版)
河村は「空理空論で実務に役立たない学問では何もならない」と説明し、1987年より「企業人による講義」を開始し学生の人気を集めた。原理原則は学内の専門教官が教える一方、理論が実務でどう応用されているかを第一線の企業人に説明してもらうことで知識の幅を広げる効果が期待された。元札幌高検検事長や元日銀函館支店長、東京海上火災保険函館駅前支店長、三井生命保険参与、元東洋信託銀行副社長、みちのく銀行取締役秘書室長、青森地域社会研究所常務理事など年間12名ほどの講師を招き、1998年には「企業人による講義」は12年目を迎えた。1995年には同大学の文化講演会で芸能リポーターの梨元勝が講演をした関係で、2000年10月より「芸能社会学」の講義を受け持つことになった。梨元側からの提案であり河村は最初冗談だと思ったが、その後何度か電話で連絡を取るうちに河村は若者が興味を持つ芸能ビジネスの世界の情報に目を付けた。しかし他教授陣の理解が得られず、河村は学内の専任教授らを説得して回る破目になる。梨元の講師就任には5年の年月がかかった。2001年には大阪の吉本興業大阪本社をポロシャツ姿で飛び込み訪問し、桂三枝に同大での特別講義を要請した。突然の訪問に不審そうな顔色を浮かべる桂三枝に「なんで、私があなたを指名するのか分かりますか。私はね、あなたをずっと親戚だと思っている。だって、同じ河村でしょ。ルーツは同じですよ」と続けた。桂三枝の本名は河村静也。唖然とする桂はその後河村学長の押しについに折れ、年14回の講義を受け持つことになった。2002年9月25日に桂による初の講義が行われた。
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