仙台藩花山村寒湯番所跡
名称: | 仙台藩花山村寒湯番所跡 |
ふりがな: | せんだいはんはなやまむらぬるゆばんしゅあと |
種別: | 史跡 |
種別2: | |
都道府県: | 宮城県 |
市区町村: | 栗原市 |
管理団体: | 栗原市(指定時は花山村(昭40・3・4)) |
指定年月日: | 1963.09.28(昭和38.09.28) |
指定基準: | 史6 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | 仙台藩の口留番所の一つである。地は一迫川の上流、藩領の西北部に位し、秋田藩領に出る口を扼する山峽の要衝であって、川の左岸山麓にある。寒湯の名は、附近の温泉に由来するが、明治以後温湯と改められた。 街道を遮って表門を構え、その正面に檢断所を置き、檢断所の向って右奥に役宅がある。街道はいま番所跡敷地の外を通っているが、もと表門より門に入り檢断所の前を過っていた。 規模には変遷があり、現在の建物は安政年間の建築といわれる。檢断所の建物は現存しないが、その基壇をとどめ、表門、役宅および蔵寺が現存する。役宅は桁行23.19メートル、梁行11.86メートル、向って右に土間、左に居間を配する一般民家の形式をとつているが、書院造の座敷を具えた堂々たる建物である。 口留番所は、藩において藩境警備、経済統制等のため設けた施設であって、藩の統治形態を理解する上に重要であるが、本番所はその遺構、環境と相まってよく旧態を偲ばしめるものがあり、この種遺構の乏しい現在貴重である。 |
仙台藩花山村寒湯番所跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/09 22:21 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動仙台藩花山村寒湯番所跡(せんだいはんはなやまむらぬるゆばんしょあと)は、かつて宮城県栗原市の旧花山村地域にあった仙台藩の番所の跡。江戸時代の関所形態を残す。国の史跡に指定されている。
概要
宮城県の築館宿から秋田県雄勝郡に通じる花山越え・小安街道の秋田口の関所で、正しい名称は「仙台藩仙北御境目寒湯御番所」という[1][2]。 御境目番所となったのは、伊達政宗が岩出山入りした後の慶長年間からで、以後200余年間、往来する人と荷物の検問を行っていた[1][2]。
建物としては、安政初期に改築された茅葺切妻造四脚門と関所守の居宅であった「役宅」が現存する[1][2]。番所として機能していた藩政時代には、街道を跨いで建てられた門の正面に関所手形を検する検断所が設けられていた(建物は現存せず、跡が残る)[1][3]。
釘を使わずに楔止めで建てられ、伊達家の紋を配している総ケヤキ造りの門の奥に、二階建の役宅がある[1][2]。1963年(昭和38年)9月28日に国の史跡に指定された[1][2][3]。
開館
- 期間 4月~11月
- 時間 午前9時~午後4時30分
入館料
- 一般200円、高校生以下100円(役宅に入る場合に必要)
所在地
- 宮城県栗原市花山本沢温湯
アクセス
2019年3月までは、東北新幹線くりこま高原駅から、栗原市民バス若柳線(築館総合支所前乗換)花山線65分「座主」下車、栗原市民バス花山地区市民バス(土日・休日運休)乗換23分「御番所前」が最寄りであったが、2019年4月より花山地区市民バスは地元住民の事前予約制による「乗合デマンド交通」に移行したため、一般客が利用できる公共交通はなくなった。
関連項目
脚注
外部リンク
- 仙台藩花山村寒湯番所跡 (栗原市公式サイト)
座標: 北緯38度51分42.37秒 東経140度46分41.11秒 / 北緯38.8617694度 東経140.7780861度
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