仏教における救済とは? わかりやすく解説

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仏教における救済

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 07:04 UTC 版)

救済」の記事における「仏教における救済」の解説

仏教における救済とは、個人悟り得て輪廻から外れ解脱)、苦しみの多い(本質的に苦である)この世二度と生まれてこない(転生しない)ことである。 つまり仏教における救済とは、「輪廻転生」という、仏教バラモン教から引き継いだ世界仕組みに関する概念」(世界観)をそもそもの前提としている。 そして「輪廻転生」は、「転生」という概念前提としている。そして「転生」は、「霊魂的な「何か」(バラモン教では「アートマン」、仏教では「因果」)の存在」という概念前提としている。 しかしバラモン教仏教では、そうした転生」が輪(環)のように永続する輪廻する)ことで、「転生そのものは「救済ではなく「苦」と化しており、転生の輪(環)=輪廻から外れることを「救済」とするという、さらにひねくれた発達した構造となっている。 (通俗的には)悟りを啓いた者を「ブッダ」と呼び伝統的には「仏陀」は歴史的人物としての釈迦を指す)、人間誰でも可能性としては)「ブッダ」になることが出来とされる。 本来、仏教は、個人悟りを得ることで輪廻から外れようとする、「個人救済」「自力救済」の営みから始まったものだが、大乗仏教興る自分のみならず他者衆生)も救済しようという方向性現れた。 また阿弥陀信仰観音信仰弥勒信仰地蔵信仰など、仏や菩薩により救済される「他力救済」もあるが、本来の仏教の「自力救済」の論理からはありえず、西方異教ゾロアスター教ミトラ教ネストリウス派キリスト教マニ教など)に由来する仏教の皮を被った救世主待望思想の面が強い。 なお、弥勒菩薩567000万年後に降臨するとされる通常言われているが、初期経典の記述からは5億7600万年正しい。これは現在弥勒転生し修行中の兜率天での天寿計算出したのである平安時代には釈迦入滅後末法の世到来するという不安に戦乱重なり終末の後の救済求め人心反映して浄土教浸透していった。 こうした本来の仏教論理ではありえない仏教の「他力救済」の面が、日本におけるキリスト教受容繋がっていることは否めない

※この「仏教における救済」の解説は、「救済」の解説の一部です。
「仏教における救済」を含む「救済」の記事については、「救済」の概要を参照ください。

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