仏教における罪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 14:37 UTC 版)
仏教においては、「罪」を「ざい」もしくは「つみ」と読み、戒律に反する行為や道理に反して禁断を犯したために苦の報いを招く悪行のことを指す。罪の根源には、身・口・意の三業があるから「罪業」といい、その行為は悪であるから「罪悪」という。 本質的な罪悪行為である「性罪」と、本質的な悪行ではないが戒律に反する行為である「遮罪」とに大別する。 「五戒」に対する「五悪罪」、「十善戒」に対する「十悪罪」、父母を殺すなどの「五逆罪」がある。仏教をそしる「誹謗正法」は「五逆罪」より重い罪とする。 五悪 殺生 偸盗(ちゅうとう) 邪淫 妄語 飲酒(おんじゅ) 十悪罪 殺生(断生命) 偸盗(不与取・劫盗) 邪淫(欲邪行・淫妷・邪欲) 妄語(虚誑語・虚妄・偽り) 両舌(離間語・破語) 悪口(あっく、悪語・悪罵) 綺語(雑穢語・非応語・散語・無義語) 貪欲(貪愛・貪取・慳貪) 瞋恚(瞋、恚害) 邪見(愚癡) 五逆罪 殺母(せつも) 殺父(せつぷ) 殺阿羅漢(せつあらかん) 出仏身血(しゅつぶっしんけつ) 破和合僧(はわごうそう)
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