五つの時代と人間の生き方とは? わかりやすく解説

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五つの時代と人間の生き方

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 04:41 UTC 版)

ギリシア神話」の記事における「五つの時代と人間の生き方」の解説

パンドーラー結果的にエピメーテウスに、そして人間種族災いを齎し不幸を招来したヘーシオドスは更に、金の種族銀の種族青銅の種族についてうたう。これらの種族神々創造した人間の族であった。金の種族クロノス王権掌握していた時代生まれたのである。この最初種族神々にも似て無上の幸福があり、平和があり、長い寿命があった。しかし銀の種族種族次々神々新し種族造ると、先にあった者に比べ、後から造られた者はすべて劣っており、青銅)の時代人間種族には争い絶えず、このためゼウスはこの種族再度滅ぼした金の時代と銀の時代は、おそらく空想産物であるが、次に訪れ青銅時代、そしてこれに続く英雄半神)の時代時代は、人間技術的な進歩過程跡づける分類である。これは空想ではなく歴史的な経験知識に基づく時代画期考えられる。第4の「英雄半神」の時代は、ヘーシオドスが『名婦列伝(カタロゴイ)』で描き出した神々愛され英雄生んだ女性たち生きた時代と言える英雄たちは、華々しいにあって生きその死後ヘーラクレースがそうであるように神となって天上に昇ったり、楽園エーリュシオンの野)に行き憂いのない浄福の生活を送ったとされる他方オデュッセウス冥府にあるアキレウスに逢ったとき、亡霊としてあるアキレウスは、武勲所詮空しい貧しく名もなくとも生きてあることが幸福だ、とも述懐している)。 英雄時代去っていまや「青銅時代」となり、人の寿命短く労働厳しく、地は農夫恵み与えること少なく若者老人を敬わず、智慧尊重しない……これが、我々がいま生きている時代世界である、とヘーシオドスはうたう。このような人生世界見方は、詩人として名声を得ながらも、あくまで一介地方農民として暮らしを立てて行かねばならなかったヘーシオドス人生経験反映しているとされる世には、半神たる英雄祖先に持つと称する名家があり、貴族がおり、富者がおり、世のなかには矛盾がある。しかし、神はあくまで善なる者で、人は勤勉に労働し神々敬い人間与えられた分を誠実に生きるのが最善である。 一方で武勲称賛し王侯貴族豪勢な生活や栄誉、詩や音楽彫刻などの芸術高みに、恵まれた人は立ち得る。しかし庶民の生活は厳しいものであり、そこで人間としていかに生きるか、ヘーシオドス神話託して人間ありよう諸相うたっていると言える

※この「五つの時代と人間の生き方」の解説は、「ギリシア神話」の解説の一部です。
「五つの時代と人間の生き方」を含む「ギリシア神話」の記事については、「ギリシア神話」の概要を参照ください。

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