二円券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 23:10 UTC 版)
題号: 大日本帝國通用紙幣 額面: 貳圓(2円) 表面: 新田義貞(右側)、左側に児島高徳(左側)、頭取・支配人の氏名、兌換文言、公債証書引当文言、記番号 裏面: 皇居(江戸城書院出二重櫓(手前)および御書院二重櫓(奥))、二圓金貨、法貨表示文言、偽造罰則文言 印章: 〈表面〉大蔵卿印、出納頭印、記録頭印、頭取印、支配人印 〈裏面〉発行銀行印(割印) 銘板: CONTINENTAL BANKNOTE Co. NEW YORK 記番号色:赤色(英字記号、アラビア数字)[大蔵省記番号]および 緑色(漢字記号、漢数字)[国立銀行記番号] 寸法: 縦80mm、横190mm 製造枚数: 1,448,094枚 発行: 1873年(明治6年)8月20日 廃止: 1899年(明治32年)12月9日 表面右側には新田義貞が刀を海中に投じた直後の光景、左側には児島高徳が桜の幹に詩を刻んでいる光景を描いている。それぞれ、新田義貞が勅命を受け北条高時に攻め入った際に海中に太刀を投じて海神の怒りを鎮めたという伝承に因んだ図柄と、児島高徳が流刑に処される後醍醐天皇の救出を果たせず庭木にあった桜の幹に詩を残したという故事に因んだ図柄である。ただし、人物の表情がやや日本人離れしているほか、着用している衣装もやや不自然なものとなっている。裏面には皇居となった江戸城本丸の書院出二重櫓および御書院二重櫓が描かれている。これらの櫓は現在の皇居東御苑に存在したが、いずれも老朽化のため明治期に取り壊されたため現存しない。
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