事故調
別名:事故調査委員会、事故調査委
大規模な事故が発生した場合に、原因の究明や再発防止に向けた調査活動を行うために設置される組織。
かつては事故調といえば国土交通省が設置していた「航空・鉄道事故調査委員会」を指す場合が主だった。航空・鉄道事故調査委員会は2008年に運輸安全委員会に組織変更されている。
航空・鉄道事故調査委員会だけでなく、甚大な事故が発生した際に臨時に事故調が設置される場合もある。2012年3月現在では、2011年3月に東京電力福島第一原子力発電所で発生した原発事故を調査対象とする「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」を指していることが多い。
関連サイト:
国会 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会
じこちょうさいいん‐かい〔ジコテウサヰヰンクワイ〕【事故調査委員会】
事故調
事故調(じこちょう)- 事故調査にあたる組織の略称。事故調査委員会(じこちょうさいいんかい)としての組織形態をとることがある。
- 交通
- 航空・鉄道事故調査委員会 - 海難審判庁と統合し、運輸安全委員会に改編された。
- 事業用自動車事故調査委員会 - 2014年6月26日発足、国土交通省から独立した機関とし事務局は公益財団法人交通事故総合分析センターに置く
- 医療
- 消費者の安全
- 消費者安全調査委員会 - 2012年10月1日消費者庁に設置された消費生活上の生命・身体被害に係る事故の原因を究明するための調査
略称 正式名称 委員長 発足/設置 中間報告 最終報告 内閣事故調
政府事故調東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会 畑村洋太郎 2011年 6月1日2011年12月26日 2012年7月23日 民間事故調 福島原発事故独立検証委員会 北澤宏一 2011年 9月- 2012年2月28日 国会事故調 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会 黒川清 2011年12月8日 - 2012年7月 5日東電事故調
社内事故調福島原子力事故調査委員会
原子力安全・品質保証会議 事故調査検証委員会山崎雅男 2011年 6月2011年12月 2日2012年6月20日 学会事故調 東京電力福島第一原子力発電所事故に関する調査委員会 田中知 2012年8月21日 - 2014年3月8日
- 昇降機、遊戯施設
- 社会資本整備審議会昇降機等事故調査部会 - 2010年11月26日、社会資本整備審議会令第7条に基づいて設置された。
- 一般社団法人水難学会事故調査委員会
事故調査委員会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/31 23:33 UTC 版)
「エンプレス・オブ・アイルランド」の記事における「事故調査委員会」の解説
1914年6月16日にケベックで事故調査委員会が開かれ、関係者からの聴取が11日間行われた。委員会は船舶法の下、カナダの海洋水産大臣に指名された3名であった。会議を主宰するのはマージー卿で、他の2名が補佐に当たった。マージー卿は前年の海上における人命の安全のための国際条約においても会議に参加し、タイタニックの事故調査委員会でもトップを務めた人物である。なお、翌年にはルシタニアの事故調査委員会も主宰している。 最初の20の質問はカナダ自治政府が作成したもので、以下のような内容であった。(Q.4) エンプレス・オブ・アイルランドの乗員は不足していなかったか?(Q.11) お互いの灯火を確認した後、霧が立ち込め灯火は見えなくなった?規則に則り、霧笛やサイレンを鳴らして航路を知らせあったか?(Q.19) 見張り要員に適正な人材を確保していたか?(Q.20) 多くの人命が失われた原因は、船長や一等航海士の違法行為または職務怠慢によるものか?などである。 委員会は全部で61名の証人から証言を聞いている。エンプレス・オブ・アイルランドからは船長を含む24名の乗組員、ストールスタッドからは、こちらも船長を含む12名の乗組員から証言を得ている。5名のエンプレス・オブ・アイルランドの乗客、ダイバー2名、ポワント=オー=ペールの通信局にいたマルコーニ社の無線通信士2名、造船技師2名、ケベックの港長、その他事故に関与した船の乗組員などが証人として呼ばれている。
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