事故路線および当該列車の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 07:48 UTC 版)
「ヒントン列車衝突事故」の記事における「事故路線および当該列車の概要」の解説
事故現場は、カナダ国鉄が保有する大陸横断鉄道沿線のアルバータ州ヒントン郊外で、アルバータ州の州都エドモントンの西方にあたる。同路線は旅客運輸をVIA鉄道が担い、ジャスパーからエドソン (en:Edson, Alberta) にかけての区間、延長約160 kmの半分以上はカナダ国鉄およびVIA鉄道の共同運行路線であった。路線の信号機・分岐器など保安装置の管理は列車集中制御装置 (CTC) によって一括管理するシステムが採用されていた。 事故当日のVIA鉄道「スーパーコンチネンタル号」第4列車(以下「第4旅客列車」)は、以下の編成で運行された。 編成順 1234567891011121314車種 牽引機関車(No.6566) 牽引機関車(No.6633) 荷物車 座席客車 ドームカー 寝台客車 寝台客車 無動機関車(No.6300) 蒸気暖房車 荷物車 座席客車 ラウンジカー 寝台客車 蒸気暖房車 FP7A (No.6566) とF9B (No.6633) の牽引機関車2両を含む先頭7両はバンクーバー発エドモントン行きの「スーパーコンチネンタル号」、中間機関車FP9A形 (No.6300) 以下後部6両はプリンスルパート発ジャスパー行きの「スキーナ号 (en:Jasper – Prince Rupert train)」で、ジャスパーにおいて両列車を併結し、以降「スーパーコンチネンタル号」としてエドモントンまで運行するという珍しい編成形態であった。また、ジャスパーにおいては工場へ検査入場する蒸気暖房車を編成最後尾へ1両増結し、また編成中間に位置するFP9(No.6300)は無動状態として、以降14両編成で運行された。乗客は94名、客室係を含む乗務員は14名、計108名が乗車した。 カナダ国鉄第413貨物列車(以下「第413貨物列車」)は、穀物を積載したホッパ車35両・硫黄を積載したホッパ車45両・タンク車20両などを連結した118両編成(積載重量11,616 t、列車延長1,867 m)を組成した。編成最後尾には制動装置の操作を行う緩急車を連結し、GP38-2型1両 (No.5586) およびSD40型2両 (No.5062・5104) の3両の機関車による三重連で運行された。先頭の機関車には機関士A(48歳)と機関助士B(25歳)が、緩急車には後部車掌C(33歳)がそれぞれ乗務した。 牽引機関車はいずれも電気式のディーゼル機関車であった。
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