事情により参加できなかった国
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「ユーロビジョン・ソング・コンテストの参加国一覧」の記事における「事情により参加できなかった国」の解説
大会に参加するためには、各年の大会前に公開される規定に従って、締め切りまでに加盟放送局が大会参加を表明しなければならない。参加する放送局は主催者に対して参加費を支払う。締め切り後に大会参加を撤回する場合、参加費は払い戻されず、更に罰金や数年間の参加禁止が言い渡される場合がある。下表は参加を一度表明したが、何らかの事情により参加を見送られた国である。網掛けとなってる国は、一度も大会に参加してない国である。 国年放送局注参考 アルメニア 2021 ARMTV 2020年ナゴルノ・カラバフ戦争の敗戦により、国内の政局が不安定だったため。 ウクライナ 2019 UA:PBC 出演者はロシアでの公演をしない契約書を拒否したため、アーティストを選出できなかった。 オーストリア 1956 ORF エントリーの期限を過ぎたため、失格となった。 キプロス 1988 PIK PIKはヤニス・ディミトルーの楽曲"Thimame"を代表として選出したが、ラジオタイムズが「同曲は既に1984年の国内選考に参加し3位となっていた」と報道し、ユーロビジョンの規定違反になったため失格となった。 グリーンランド 2011 KNR(EBU参加できず) グリーンランドは2011年以降EBUに加盟しようとしているが、独立した国ではないため、することができなかった。しかし、グリーンランドは2017年大会を少し遅れて放送することを発表した。 コソボ 2009 RTK(EBU参加申請中) 独立宣言後、2009年大会への参加を模索したが、RTKは欧州放送連合の加盟局ではないため、参加できなかった。 ジブラルタル 2006 GBC(EBU参加できず) ジブラルタルは2006年以降EBUに加盟しようとしているが、独立した国ではないため、することができなかった。 ジョージア 2009 GPB 代表曲に選ばれた楽曲「We Don't Wanna Put In」の歌詞がロシアのプーチン大統領を揶揄するもので、規程に反するとして欧州放送連合は出場を認めなかった。 中華人民共和国 2016 Mango TV 中国は2015年大会を放送し、その後、中国の地方テレビ局Mango TVが2016年大会に参加することへの関心があることを確認した。しかし、2015年6月3日に、EBUは、中国が2016年に参加しないことを発表した。そして、同テレビ局は2018年の大会で放送中に同性愛に関するコンテンツを検閲し消したことに対し、欧州放送連合は同テレビ局との契約を切り、それ以降の放送を認めないとしている。 チュニジア 1977 ERTT チュニジアは1977年の大会参加を目指していたが、後に取り下げている。その正確な理由は定かではないが、イスラエルの大会参加を嫌ったためと考えられている。 デンマーク 1956 DR エントリーの期限を過ぎたため、失格となった。 フェロー諸島 2010 KVF(EBU参加できず) フェロー諸島は独立した国ではないため、EBUに加盟することができなく、参加することができなかった。 ベラルーシ 2021 BTRC 歌詞には2020年ベラルーシ大統領選挙の結果に不満を持つ反政府デモ参加者を揶揄する内容があるため、規程に反するとして欧州放送連合は出場を認めなかった。 マルタ 1990 TVM マルタは15年ぶりに復帰を希望し、代表として、Maryrose Malliaの"Our Little World of Yesterday"を選出していたが、EBUが最大枠を22と定めていたため却下された。 リヒテンシュタイン 1976 1FLTV(EBU参加申請中) リヒテンシュタインには欧州放送連合加盟局がなかったため、大会への参加はできなかった。しかし、その後リヒテンシュタインには放送局が開設されたため、欧州放送連合への参加が認められれば、大会参加への道が開ける。 ルーマニア 2016 RTV 2002年からは毎年参加していて、2016年も既に出場者が決定していたが、欧州放送連合はルーマニアが負債を返済していないことを理由に、大会の約3週間前になってルーマニアの出場を認めないとした。 レバノン 2005 Télé Liban レバノンは2005年大会への参加を希望していたが、イスラエルの演技を放送することは保障できないとし、大会を完全に放送しなければならないとする欧州放送連合の規定に抵触したため、大会参加は認められなかった。 ロシア 2017 C1R 2000年からはロシアは毎年参加していたが、2017年に代表に選ばれたYuliya Samoylovaが、ロシアによるクリミア・セヴァストポリの編入以降にクリミア半島へ渡航したことがウクライナでは不法入国とみなされ、ウクライナへの入国が禁止された。欧州放送連合は代替案を示したが、ロシアは出場を辞退した。 ロシア 2022 RTR、C1R 2022年ロシアのウクライナ侵攻に対する他国の批判により、欧州放送連合は2022年のロシアの参加を取り止めると発表し、ロシアの両放送局も欧州放送連合から脱退した。
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