事情聴取後の被害者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/20 02:04 UTC 版)
「密陽女子中学生集団性暴行事件」の記事における「事情聴取後の被害者」の解説
被害者にとって最も心的外傷を受けたのは、事件当時ではなく、事件が韓国社会に知れ渡り加害者と直接対面させられたことであった。男性警官が詳しく事件当時の恥ずかしい状況を聞くのはまだいいという。検察による捜査もあまり違いはなく、捜査不備として調査を受けるが、暴行は一度や二度ではないため長時間に及び、被害者は「犯罪者を尋問するかのように根ほり葉ほり聞くし、むしろ加害者の肩を持つようで本当に嫌だった」と話している。被害者があまりにも疲労して適当に答えていると「妹と口を合わせたんじゃないか」と質問で返って来たという。また「他の子たちは暴行されなかったのに、どうしてあなただけ暴行されたと思うか」、「(他の用事があり、密陽に行ってきたと言うと)私なら一度そういうことをされたら、二度と密陽は見向きもしたくなくなると思うのだが、なぜまた行ったのか」などという嫌味な質問までされていた。 被害者は取り調べが終わるとソウル特別市へ越し、精神科治療を受けるため2005年1月3日に入院していた。医師の診断は「娘が自殺衝動が強いうえ、外に出れば不安がり、恐がるため通院治療が不可能だった」とし、症状は、心的外傷後ストレス障害、主要鬱病、広場恐怖症を伴った恐慌障害(パニック障害)、汎不安障害、食餌障害(摂食障害)の5種が挙げられていた。彼女の願い事は「これまでにあったことすべてを、頭の中から消すこと」「一度に忘れることはできないだろうが、それでもゆっくり忘れていくつもりである」旨話していた。
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