事実上の開発終了
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:23 UTC 版)
「Internet Explorer 11」の記事における「事実上の開発終了」の解説
Windows 10ではOS標準ブラウザがMicrosoft Edgeへと正式に切り替わり、IEの開発は事実上終了した。一方、Windows 10には互換性維持のためにIE11が引き続きバンドルされている。Windows 10はサポートポリシーがこれまでより大きく変更され、アップデートを続ける限り半永久的な使用が可能であるため、IE11がバンドルされ続ける限りは半永久的にサポートが継続されることを意味し、Windowsのサポート期間に依存するIEのサポートポリシーは事実上意味をなさないものとなった。Edgeを事実上のIE最新版と理解するならば、Windows 8.1のサポートが終了する2023年1月10日(日本時間11日、予定)が一つの可能性として挙げられるが、マイクロソフトは明言を避けている。Windows 11ではバンドル自体がなく、Microsoft EdgeのIEモードの利用が推奨される。 多くのサイトの制作者や、プラグイン等ブラウザ連携が必要なソフトウェアの開発者は、軸足を次々にIEからMicrosoft Edgeに移している。例えば、2020年1月現在、日本の特許情報プラットフォームJ-PlatPatで図面の回転はWindows 10 Pro の IE 11ではアイコンも表示が可視領域からはみ出しているが、Edgeなら正しく表示され図面の回転ができる。別の例として、コンテンツ管理システムWordPress上のプラグインで利用者の多いPDF Embedderは、バージョン4.5以上はWindows のIE 11ではJavascriptエラーで動かない。しかし、開発元は、IEはマイクロソフトによるサポートが終わったとして、IE対応修正をしないと表明。他方、サイトによっては修正予算がなくEdgeはサポートせずIEを標準にしているところも多いと思われる。このように、建前上はWindows 10 のサポートとともにIE 11のサポートが半永久的に続いていても、ウェブサイトやソフトウェアの製作現場では事実上IEのバージョンアップがあっても対応やテストをしなくなっている。その影響で、IE対応サイト閲覧のためにIEを利用している人にとっては、「エラーになる」「表示がおかしい」という現象への遭遇が増えている。
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