事件詳細
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 02:44 UTC 版)
「スチューベンビル高校強姦事件」の記事における「事件詳細」の解説
この事件は、2012年8月12日未明、スチューベンビルとはオハイオ川を挟んだ対岸のウェストバージニア州ウィアトンに住む16歳の少女がパーティーで泥酔状態になった後、州の強豪として知られるスチューベンビル高校フットボール部の、それぞれQBとWRであった2名の少年に強姦された事件である。 裁判記録の謄本によると、同日午前0時頃、既に酩酊状態にあった被害少女は同校のフットボール選手4人と共に、最初のパーティー会場を離れ、別のパーティーへと移動した。その移動先のパーティー会場で少女は嘔吐し、このグループは20分ほどでこのパーティー会場からも離れ、目撃者のうちの1人の自宅へ向かった。その車中、15分ほどの間に、少女のシャツが脱がされ、加害者のうちの1人で、主犯格の少年が少女の膣に指を挿入し、胸を開き、残りの少年たちがその様子を動画や写真に撮影した。目撃者宅に着くと、少年たちは少女を地下室に運んで裸にし、主犯格の少年が、今度は自らの陰茎を少女の口に挿入した。そして、既に前後不覚になっていた少女は裸にされ、もう1人の加害少年が少女の膣に指を挿入し、その様子の写真も撮られた。その後、3人の目撃少年は2つ目のパーティー会場に戻り、友人たちとその写真を共有した。 ニューヨーク・タイムズ紙によると、事件の後、主犯格の少年は目撃少年に対し、「彼女はただお前の家に来て酔いつぶれただけだと言え」と指示して口封じを試み、また少女に対しては訴訟を起こさないよう誓約させていた、という。 スチューベンビル高校のフットボール選手がInstagramに投稿した画像では、被害少女には反応する様子は見られず、少年たちに手首と足首を掴まれて運ばれていた。事件当時には既にオハイオ州立大学に進学していた、同校野球部のある卒業生は、この事件を知るとTwitterに「世の中には小便をかけられるに値する人間がいる」とつぶやいた。このツイートは主犯格の少年を含む複数の利用者にリツイートされた。その後YouTubeに投稿された12分の動画に対しては、この元野球選手は「あいつら、マイク・タイソンよりも素早くレイプしているぞ」、「あいつら、彼女に小便をひっかけたぞ。小便をひっかけられたのだから、お前らも彼女が死んでるって判るよな」といった、冗談交じりのコメントを投稿した。また、主犯格の少年は、別のコメントで、被害少女は「死体みたいだ」「(2008年にフロリダ州オーランドで母親による児童虐待で命を落とした2歳の幼女)よりも死んでる」と投稿した。さらに別のコメントでは、この少年は「裸で横たわっていた少女の体に自分の精液をかけ、その写真を撮った」と彼女に告げた、と投稿した。事件後にこの少年が友人に向けたテキストメッセージでは、少年は「皆が思っているように、本当に犯してやればよかった」が「そうしたくなるほどの意識は彼女にはなかった」と述べていた。
※この「事件詳細」の解説は、「スチューベンビル高校強姦事件」の解説の一部です。
「事件詳細」を含む「スチューベンビル高校強姦事件」の記事については、「スチューベンビル高校強姦事件」の概要を参照ください。
- 事件詳細のページへのリンク