事件に関連する誤報など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 09:52 UTC 版)
「京都アニメーション放火殺人事件」の記事における「事件に関連する誤報など」の解説
まとめサイトのデマ流布 当初、NHKの取材のため朝からセキュリティを解除していたと説明がされたため、ネット上では「NHKが取材しなければ犯人はスタジオ内に入れなかった」、さらには「NHKのディレクターが埼玉の厚生施設で被疑者と接触していた」「NHKが取材時間などの情報を被疑者に流した」などといったデマ情報が流布された。これに対し、NHK側は取材予定が昼の11時開始予定だったことを説明し、被疑者との面識については「一切ない」と否定した。 無施錠に関しては事件当日に元スタッフによる証言が報道されていたが、その後業務時間帯は無施錠でセキュリティシステム自体なかったことが代理人弁護士の桶田によって改めて発表された。 虚偽の内容を掲載したとして、NHKはまとめサイトのサーバー管理会社に発信者の情報の開示を求め、2019年12月3日に大阪地方裁判所は開示を命じた。翌年1月24日、NHKはサイトの編集長を相手取り、700万円の損害賠償と謝罪広告を求める訴訟を東京地方裁判所に起こした。2021年12月20日、東京地裁はブログ投稿者に185万円の支払いを命じた。 これとは別に、職員が事件に関与したとする虚偽の情報を投稿したとして、NHKがまとめサイト運営者に対して約690万円の損害賠償を求めた裁判で、2021年3月16日に一審の東京地裁が約360万円の賠償を命じた。その後、11月9日に二審の東京高等裁判所は一審判決を変更し約400万円の支払いを命じた。 週刊朝日による誤報 週刊朝日は京都アニメーション子会社「アニメーションドゥウ」の社員である河浪栄作及び池田和美の安否が不明と報道したが、事実ではなかった。また、第1スタジオ2階から生還した社員が「テレビ撮影のクルーが来るとかで、普段は閉じられているシャッターが開いていた」と証言したと記載したが、他のマスメディアはそのような報道は行っておらず、そして前述の通り代理人弁護士の桶田によって否定されている。
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