中町_(世田谷区)とは? わかりやすく解説

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中町 (世田谷区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 04:32 UTC 版)

日本 > 東京都 > 世田谷区 > 玉川地域 > 中町 (世田谷区)
中町
町丁
用賀中町通りから北東方向を見る。画面中央から右は玉川中町公園。
北緯35度36分50秒 東経139度38分39秒 / 北緯35.613833度 東経139.644078度 / 35.613833; 139.644078
日本
都道府県  東京
特別区 世田谷区
地域 玉川地域
人口情報2025年(令和7年)1月1日現在[1]
 人口 15,054 人
 世帯数 7,310 世帯
面積[1]
  1.003 km²
人口密度 15008.97 人/km²
郵便番号 158-0091[2]
市外局番 03(東京MA[3]
ナンバープレート 世田谷
ウィキポータル 日本の町・字
ウィキポータル 東京都
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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中町(なかまち)は、東京都世田谷区の地名。現行行政地名は中町一丁目から五丁目。住居表示実施済区域。玉川地域に属する。

地理

世田谷区南部に位置し、玉川地域に属する。北で用賀、北東で深沢、南東で等々力、南で野毛、西で上野毛と接する。北西側の玉川台にはわずかに接していない。町域内は主に住宅地として利用されているが、用賀中町通り沿いには商店街が発達している。

東京都都市整備局が2022年に発表した地震に対する総合危険度の町丁別評価では、中町一丁目から五丁目までいずれも、5段階評価のうち相対的に最も安全とされる「レベル1」となった[4]

地価

住宅地の地価は、2025年令和7年)1月1日公示地価によれば、中町2-5-5の地点で74万7000円/m2となっている[5]

歴史

地名の由来

同地は江戸時代初期に、「野良田」という名で現れる。何もない野原を意味する「野良」が開墾された耕作地であるから「野良田」と呼ばれるようになった。1932年(昭和7年)、「野良田」の名が田舎めいているという住民の意見を考慮し、位置的に玉川地域の中央にあることから玉川中町とされた。1969年(昭和44年)の住居表示の際、現在の形である「中町」となった。この「中町」は、「商業的・行政的な拠点」という意味ではなく、地理的に「中央部」という意味である。

等々力ジードルング

1935年(昭和10年)3月、雑誌「国際建築」に等々力ジードルング計画が発表された。建築家の蔵田周忠久米権九郎が中心となり、目黒蒲田電鉄が中町一丁目の等々力渓谷西側に所有する土地に31戸の戸建住宅を建築し団地化するもので、1927年(昭和2年)にシュトゥットガルトで開催されたヴァイセンホーフ・ジードルング住宅展に触発された計画である。大都市近郊に統一感のある近代的な居住区を建設しようとする野心的な試みであったが、実現には困難も多く、結局は4戸のみの竣工に留まった[6]

世帯数と人口

2025年(令和7年)1月1日現在(世田谷区発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
中町一丁目 904世帯 1,891人
中町二丁目 1,769世帯 3,564人
中町三丁目 1,574世帯 3,077人
中町四丁目 1,317世帯 3,052人
中町五丁目 1,746世帯 3,470人
7,310世帯 15,054人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[7]
12,264
2000年(平成12年)[8]
12,465
2005年(平成17年)[9]
12,808
2010年(平成22年)[10]
13,132
2015年(平成27年)[11]
13,723
2020年(令和2年)[12]
14,846

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[7]
5,101
2000年(平成12年)[8]
5,425
2005年(平成17年)[9]
5,799
2010年(平成22年)[10]
6,101
2015年(平成27年)[11]
6,224
2020年(令和2年)[12]
6,666

学区

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2024年8月現在)[13]

丁目 番地 小学校 中学校
中町一丁目 全域 世田谷区立玉川小学校 世田谷区立玉川中学校
中町二丁目 全域
中町三丁目 全域 世田谷区立中町小学校
中町四丁目 全域
中町五丁目 2~7番
12~23番
26~41番
1番
8〜11番
24〜25番
世田谷区立桜町小学校 世田谷区立深沢中学校

交通

鉄道

域内に鉄道駅はない。東急大井町線上野毛駅等々力駅東急田園都市線用賀駅が近隣に所在する。

バス

すべて東急バスによる運行。

瀬田営業所
弦巻営業所
目黒営業所

道路

事業所

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[14]

丁目 事業所数 従業員数
中町一丁目 18事業所 73人
中町二丁目 73事業所 1,002人
中町三丁目 50事業所 535人
中町四丁目 76事業所 443人
中町五丁目 83事業所 581人
300事業所 2,634人

事業者数の変遷

経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[15]
289
2021年(令和3年)[14]
300

従業員数の変遷

経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[15]
1,763
2021年(令和3年)[14]
2,634

施設

出身・ゆかりのある人物

その他

日本郵便

脚注

  1. ^ a b c 令和7年(2025)世田谷区の人口と世帯数(町丁目別)” (CSV). 世田谷区 (2025年1月1日). 2025年3月9日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ a b 中町の郵便番号”. 日本郵便. 2025年3月9日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  4. ^ 地域危険度一覧表:世田谷区”. 東京都都市整備局 (2022年9月). 2023年1月22日閲覧。
  5. ^ 国土交通省 不動産情報ライブラリ”. 国土交通省. 2025年3月19日閲覧。
  6. ^ 三浦展 「東京高級住宅地探訪」 晶文社、2012年11月
  7. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  8. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  13. ^ 通学区域”. 世田谷区 (2024年8月30日). 2025年3月15日閲覧。
  14. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  15. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  16. ^ 郵便番号簿 2024年度版” (PDF). 日本郵便. 2025年3月9日閲覧。

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