世田谷_(世田谷区)とは? わかりやすく解説

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世田谷 (世田谷区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 03:09 UTC 版)

日本 > 東京都 > 世田谷区 > 世田谷地域 > 世田谷 (世田谷区)
世田谷
町丁
北緯35度38分36秒 東経139度39分01秒 / 北緯35.643294度 東経139.650414度 / 35.643294; 139.650414
日本
都道府県  東京
特別区 世田谷区
地域 世田谷地域
地区 上町地区
人口情報2025年(令和7年)1月1日現在[1]
 人口 16,442 人
 世帯数 9,836 世帯
面積[1]
  0.769 km²
人口密度 21381.01 人/km²
郵便番号 154-0017[2]
市外局番 03(東京MA[3]
ナンバープレート 世田谷
ウィキポータル 日本の町・字
ウィキポータル 東京都
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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世田谷(せたがや)は、東京都世田谷区町名。現行行政地名は世田谷一丁目から世田谷四丁目。住居表示実施済区域。世田谷地域上町地区に属する。

地理

東京都世田谷区の中央部に位置し、周囲を梅丘若林上馬弦巻豪徳寺の各町に隣接する。世田谷区役所[4]がある。

町の北辺の烏山川緑道は、暗渠化した烏山川の上部を緑道に造成したものである。川の名残として、町内部分では、八幡橋、城向橋、青葉橋、品川橋等の橋の名前が残っている。水準点(世田谷2丁目13番)の高さは東京湾平均海面上(海抜)38.6993メートル(2006年(平成18年)1月1日現在[5])。

地価

住宅地の地価は、2025年令和7年)1月1日公示地価によれば、世田谷2-25-12の地点で67万5000円/m2、世田谷4-10-10の地点で74万9000円/m2となっている[6]

歴史

縄文前期の集落跡を示す元宿遺跡が四丁目にある。縄文中期の包蔵地である浄光寺遺跡が一丁目にある。江戸時代、多くは彦根藩井伊家の所領であり、1633年寛永10年)から1871年明治4年)まで同家の代官職を継いできた大場家の屋敷が、東京都史跡の世田谷代官屋敷として一丁目に残る。

地名の由来

「世田谷」の語源については諸説あり。かつては「勢田郷」(多摩郡勢田)といい、この一帯は台地を刻むように谷が多く低い谷間に位置していることから、一部の地域で特に谷の多い所という区別をして、「勢田」と谷が多い所を意味する「峡(かい)」を合わせて「せたかい」と呼ばれていたが、後に狭小の海峡を意味する「瀬戸」が訛って狭い谷地の意味の「瀬田」へと変化し(世田谷区瀬田も同様)、「峡」が同義語の「谷」へ、発音も「せたがや」へと変わり、谷の多い土地の意味から「世田ヶ谷」と書くようになったといわれる。昭和7年(1932年)の現在の広域地名である「世田谷区」の成立の際に「ヶ」が省かれ「世田谷」となった。即ち、「世田谷」とは勢田郷の谷地という意味である[注釈 1]

町名の変遷

実施後 実施年月日 実施前(各町名ともその一部)
世田谷一丁目 1966年2月15日 世田谷1、弦巻町1、弦巻町2の各一部
世田谷二丁目 世田谷1、弦巻町1、弦巻町2の各一部
世田谷三丁目 世田谷1の一部
世田谷四丁目 世田谷1、若林町の各一部

世帯数と人口

2025年(令和7年)1月1日現在(世田谷区発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
世田谷一丁目 3,799世帯 6,319人
世田谷二丁目 2,009世帯 3,559人
世田谷三丁目 1,982世帯 3,247人
世田谷四丁目 2,046世帯 3,317人
9,836世帯 16,442人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[7]
14,061
2000年(平成12年)[8]
14,674
2005年(平成17年)[9]
15,674
2010年(平成22年)[10]
16,145
2015年(平成27年)[11]
16,076
2020年(令和2年)[12]
16,856

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[7]
6,916
2000年(平成12年)[8]
7,733
2005年(平成17年)[9]
8,589
2010年(平成22年)[10]
8,880
2015年(平成27年)[11]
8,952
2020年(令和2年)[12]
9,629

学区

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2024年8月時点)[13]

丁目 番地 小学校 中学校
世田谷一丁目 1~15番 世田谷区立弦巻小学校 世田谷区立弦巻中学校
16〜48番 世田谷区立桜小学校 世田谷区立桜木中学校
世田谷二丁目 全域
世田谷三丁目 1~21番
22〜26番 世田谷区立城山小学校 世田谷区立世田谷中学校
世田谷四丁目 8~28番
1~6番
7番13~17号
世田谷区立弦巻小学校 世田谷区立弦巻中学校
7番1〜12号
7番18〜最終号
世田谷区立桜小学校 世田谷区立桜木中学校

交通

事業所

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[14]

丁目 事業所数 従業員数
世田谷一丁目 260事業所 1,883人
世田谷二丁目 100事業所 909人
世田谷三丁目 116事業所 769人
世田谷四丁目 172事業所 4,380人
648事業所 7,941人

事業者数の変遷

経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[15]
652
2021年(令和3年)[14]
648

従業員数の変遷

経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[15]
5,585
2021年(令和3年)[14]
7,941

施設

東京都世田谷区世田谷の航空写真(2009年4月27日撮影)

公共施設

  • 世田谷区役所(本庁)- 道路を隔てて、第一庁舎(第一庁舎、世田谷区民会館、第二庁舎、第三庁舎、駐車場)の施設群からなる。

教育

  • 青葉学園幼稚園 - 学校法人青葉学園の幼稚園。系列の東京医療保健大学世田谷キャンパスが同じ敷地にある。
  • 世田谷区立桜小学校
  • 東京医療保健大学世田谷キャンパス - 系列の青葉学園幼稚園が同じ敷地にある。
  • 国士舘大学 - 世田谷キャンパス世田谷校舎[16]。隣接して国士舘中学校・高等学校がある。
  • 世田谷中央看護高等専修学校

商業・金融

  • 世田谷一郵便局
  • 世田谷四郵便局
  • 世田谷信用金庫本店
  • 世田谷駅前商店街振興組合(旧世田谷三栄会商店街振興組合)
  • ボロ市通り桜栄会商店会
  • 上町銀座会
  • 城山通り商店会
  • オオゼキ上町店
  • サミットストア松陰神社前店

文化


出身・ゆかりのある人物

  • 谷崎精二(早稲田大学教授[19]、英文学者) - 世田谷に居住していた[19]。小説家谷崎潤一郎の弟。
  • 谷崎英男[19](早稲田大学教授)
  • 中島敦(小説家)- 晩年を父の家のある世田谷で過ごし近所にある岡田病院(現•世田谷中央病院)で亡くなった。

その他

日本郵便

催事

  • ボロ市:ボロ市通りを中心に、12月と翌年1月の年2回開催される。

管轄の官公署等

当地域を担当する官公署、集配郵便局等。

脚注

注釈

  1. ^ 平安時代中期に作られた辞書「和名類聚抄(わみょうるいじょうしょう)」には勢田郷の谷地の意味であるとの記載がある。

出典

  1. ^ a b c 令和7年(2025)世田谷区の人口と世帯数(町丁目別)” (CSV). 世田谷区 (2025年1月1日). 2025年3月9日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ a b 世田谷の郵便番号”. 日本郵便. 2025年3月9日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  4. ^ 世田谷区役所
  5. ^ せたがや統計情報館 水準点の位置と高さ Archived 2012年7月30日, at Archive.is(2007年10月23日 (UTC) 検索)
  6. ^ 国土交通省 不動産情報ライブラリ”. 国土交通省. 2025年3月19日閲覧。
  7. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  8. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  13. ^ 通学区域”. 世田谷区 (2024年8月30日). 2025年3月10日閲覧。
  14. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  15. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  16. ^ 梅ヶ丘校舎と橋でつながっているが、これは梅丘に位置する。
  17. ^ 1952年(昭和27年)11月3日当初指定、1955年(昭和30年)3月28日旧跡、1959年(昭和34年)2月21日旧跡から史跡に種別変更。
  18. ^ 1978年(昭和53年)1月21日指定、国指定文化財等データベース(名称=大場家住宅(東京都世田谷区世田谷)、文化財種類=国宝・重要文化財(建造物) 、種別=重要文化財 民家、2007年11月22日 (UTC) 検索)
  19. ^ a b c 『人事興信録 第15版 下』タ73頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年10月25日閲覧。
  20. ^ 郵便番号簿 2024年度版” (PDF). 日本郵便. 2025年3月9日閲覧。

参考文献

  • 人事興信所編『人事興信録 第15版 下』人事興信所、1948年。

関連項目

外部リンク


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